下を向く女性前回、「夫がEDになると妻にも不都合な障害が」という記事を書きました。
性交渉をまったくしなくなると膣も老化するというテーマでした。
逆にだんな様が勃起しなかったり、途中でやわらかくなってしまうのは自分の膣が緩いせいではないか、膣の形がおかしいのではないかと、「EDの原因は私にある」という女性からの相談も非常に多く寄せられます。

にわとりと卵理論で美膣をキープ

私は「にわとりと卵理論」と言っています。
EDの原因を俺のせい、私のせいにしてセックスから遠ざかってゆくのは寂しい事です。
自分の性機能に自信をなくさない事、これが一番大切。
女性側に自信がなくなってしまう場合は、パートナーのEDには関係なく自分の膣をお手入れして『美膣』を維持しておきましょう。
まず一番多いのが「膣がゆるいから気持ちよくないのではないか」の問題です。
緩い、締まりがいいなど他者と比較できないので、おおよそ自分で知っておくのがよいですね。
今回も泌尿器科医の関口由紀先生に教えていただきました。

夫のEDにおどおどしない美膣の作り方

ステップ1 お風呂で膣圧レベルを測ってみよう

お風呂できれいに洗ったあと、しゃがんだ姿勢で人さし指と中指を第2関節まで入れます。
指をピースの形にして少し開き、自分で膣をギュっと締めています。その時の感触は?

膣圧レベル
レベル1 ほとんど収縮が感じられない
レベル2 膣の動きはあるが、収縮としては感じられない
レベル3 指に抵抗を加えなくても、膣がギュッとする
レベル4 抵抗を加えた指に反抗するように、膣を締めることができる
レベル5 指をギュッと吹い込むように、力強く膣を締められる

さてさてどうでしたか。
レベル3以上の人はトレーニングによって締まる美膣を取り戻す事ができますので、毎日トライしてみましょう。
「レベルが低い人はどうするの?」と益々なやんでしまわないように。
そこまで不安を抱えていらっしゃる方は骨盤底筋を鍛えることができるクリニックをお近くで探してみてくださいね。

美膣を作るトレーニング法

ステップ2 骨盤底筋を鍛え直す
骨盤底筋、最近テレビの健康番組で聞く事が多くなってきました。
恥骨から尾骨にかけて広がるハンモックのような形をした筋肉です。
骨盤の中にある子宮、膀胱、尿道などを支えています。この筋肉をトレーニングすると膣の締まりもよくなります。

では、王道の美膣トレーニング方法をお伝えしましょう。
まず、両足を肩幅に広げて立ちます。身体全体をリラックスさせ吐く息に合わせて5つ数えながら骨盤底筋を締めます。
肛門を閉めて尿を我慢しているイメージです。息を止めてその状態をキープ。吸う息に合わせて5つ数えながら骨盤底筋を緩めます。
朝昼晩に10回ずつ行うとだんだんと筋力が高まり、美膣に変化してゆきます。

次回も続きをお伝えします。


女性泌尿器科医 関口由紀先生
http://sekiguchiyuki.hatenablog.com/