偽造シアリスで低血糖・意識レベル低下を来たした一例

dr_hirayama2011年1月、日本国内の医療機関において、冷や汗やふらつきを主訴に受診した患者さんが、重篤な低血糖症と意識障害に陥り、入院加療となりました。調べによると、その前日に、タイ人の友人からもらった『Cialis 50』と書かれた偽造シアリスを服用していたことが判明しました。

その後の血液検査では、この患者さんの血液中から高濃度の血糖降下薬「グリベンクラミド」が検出されました。つまり今回の原因は、偽造シアリスに、正規品には含まれていない血糖降下薬が大量に含まれていたことだったのです。

国内でED治療薬を販売している4社合同の調査によると、ネットで流通するED治療薬のうち、55.4%は偽造品であり、その多くは、外見上本物と全く見分けがつきません。そして、仮に効果があっても、本物である保証、そもそも安全である保証が全くないのです。

別のアンケート調査では、9割以上の人がED治療薬の偽造品がネット上に出回っていることを認識しているようです。にもかかわらず、その約9割が自身の購入したED治療薬に対しては、本物であると過信して使用している実態があります。そして、4割がネットから購入したED治療薬で副作用を経験したと回答しました。

このことから分かるのは、多くの人は「自分のは大丈夫のはず」という全く根拠のない思い込みから、安易に偽造品に手を出しているという事です。そして、恐ろしいことに、その4割もの人が副作用を経験した事があるという事実です。

その人たちにとっては、今回の症例のように重症に至らなかった事は不幸中の幸いだったかもしれません。しかし、2009年にシンガポールでは、偽造ED薬により、同じく重篤な低血糖から昏睡・死亡に至ったケースも報告されており、決して他人事ではないのです。

 今回の報告を踏まえ、偽造薬による悲惨な健康被害が起きないような啓蒙・環境作りも、私たちの大切な仕事だと感じています。
尚、当院では、正規品を取り扱うのは勿論、医師も受付もすべて男性スタッフ、大阪駅梅田駅から徒歩2分のアクセス、相談無料、予約不要、土日診療ありなど、気軽に相談しやすい環境を整えています。実際「友人からもらった薬では、やはり不安で…」など、日本全国から日々多くの方が相談に来られますが、これからも一人でも多くの人に、安心と健康を提供できるクリニックであり続けたいと願って止みません。

この記事の執筆者 平山 尚

所属
大阪梅田紳士クリニック
肩書
院長
大阪府大阪市北区 大阪梅田紳士クリニック 詳細