中国製バイアグラもどき-低血糖に注意
更新日:2010年6月19日
勃起機能不全(ED)治療薬として有名なバイアグラの「偽物」に関する問題で、中国製の「偽物」をめぐるトラブルが続発しています。中国旅行に出かける友人に頼んでの購入や、ネット通販利用など「お手軽入手」が目立つ一方、服用後に倒れて救急車で運ばれ、入院するなど、深刻な健康被害に至るケースも発生しているのです。
バイアグラは米ファイザー製薬が開発したED治療薬で、日本では1999年に発売。ところが、翌00年には、早くも偽物が登場。愛知県警が個人輸入代行業者を薬事法違反容疑で摘発したことで発覚しました。押収された偽物には「本物」よりも有効成分が少ないことが確認されています。
製造元のファイザー製薬の公式サイト上で「偽バイアグラ工場」内部の写真が掲載されています。偽物の原料らしき物がバケツの中でかき回されている様子が分かります。同社では、「偽造バイアグラの製造現場は、このように不衛生であり、また流通経路での品質管理にも問題がある」として、偽物の注意喚起を促しています。
同社が直接問題視しているのは、「バイアグラ」という商品名の「偽物」ですが、直接はバイアグラを名乗っておらず、「類似品」に関してもトラブルが続発しているとのこと。代表的なのは「男根増長素」と銘された製品で、08年だけでも、3件の健康被害の疑いが報告されています。08年3月、埼玉県で発生した事例では、50代の男性が1錠服用し、翌日から低血糖症状で起きられなくなり、その翌々日には入院する事態にまで至ってしまったとのこと。08年2月に広島県でも、30代の男性が低血糖症状で倒れ、病院に運ばれる事例が報告されています。いずれのケースも、製品はインターネット通販などの、個人輸入を通じて入手されていたそうです。
問題の「男根増長素」1錠からは、バイアグラの主成分「シルデナフィル」12ミリグラムが検出された一方、糖尿病治療薬成分である「グリベンクラミド」が120グラムも検出されているといのこと。グリベンクラミド120グラムという量は、1日あたりの最大使用量の、なんと12倍。血糖値を下げる成分であるため、大量に摂取すると急激に血糖値が下がるので、意識障害を起こしてしまうのだそうです。
グリベンクラミドをめぐっては、中国製の健康食品に含まれていて問題化したこともあったため、「健康食品が標榜している作用を増強する目的だったのはないか」と指摘されています。今回のケースでも、同様の目的でグリベンクラミドが大量に含まれていた可能性が高いそうです。
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