ベガ(ED治療薬:バイアグラ ジェネリック)
ベガは、世界初のED治療薬「バイアグラ」のジェネリック医薬品として、インドのシグネチャーファーマシューティカルズ社(Signature Pharmaceuticals)により製造されています。
有効成分シルデナフィルを1錠あたり100mg配合しています。国内での承認用量は1回50mgまでのため、ピルカッター等で1/4(25mg)から1/2(50mg)に分割して服用可能です。
先発品と同等の効果を保ちながらコストを大幅に抑えられるため、経済的な負担を軽減し、無理なくED治療を継続できる点が大きなメリットです。
なお、本ページは薬剤師が執筆しております。
Yuu総合病院で院内薬剤師として勤務し、糖尿病病棟の担当や患者さん向けの講座開催を経験しました。その後は調剤薬局にて在宅訪問や無菌調剤にも携わり、幅広い現場での知識と実践を積んでいます。
また、食と健康のつながりを深めるため薬膳アドバイザーの資格も取得しています。
Ray看護師資格を有し、総合病院で勤務。退職後、出版社に勤務し、医学誌の編集も担当しておりました。
ベガの概要
- バイアグラと同じ有効成分シルデナフィルを含むジェネリックED治療薬
- 服用後約30〜60分で効果が現れ、約4〜6時間持続
- インドのシグネチャーファーマシューティカルズが製造するWHO-GMP認証取得の医薬品
- 先発品のバイアグラと比較して費用を大幅に抑えることが可能
ベガの製造元であるシグネチャーファーマシューティカルズ(Signature Pharmaceuticals)は、1995年にインドのムンバイで設立されました。世界保健機関(WHO)が制定した医薬品の製造・管理基準である「WHO-GMP認証」を取得しており、高品質なジェネリック医薬品を世界各地へ安定的に供給している信頼性の高い製薬メーカーです。
| 商品名 | ベガ(Vega) |
|---|---|
| 内容量 | 4錠 |
| 効果・効能 | 勃起不全(ED)の改善 |
| 有効成分 | シルデナフィルクエン酸塩 100mg |
| 副作用 | ・頭痛 ・ほてり(潮紅) ・鼻づまり ・消化不良 ・視覚異常 |
| 形状・剤形 | 錠剤 |
| ブランド | シグネチャーファーマシューティカルズ (Signature Pharmaceuticals) |
ベガはこんな方におすすめ
- ED(勃起不全)の症状を改善したい方
- バイアグラと同等の効果を費用を抑えて得たい方
- 速効性のあるED治療薬を探している方
YuuEDは加齢による影響だけではなく、動脈硬化や血管機能が低下する生活習慣病の初期サインであることも少なくありません。
有効成分シルデナフィルは、陰茎への血流を拡張させ、血流を増加させることで、勃起不全の改善が期待できます。
ED治療において最も大切なのは、焦らず自分に合った治療を「継続」することです。
副作用や効果の度合いを観察しながら、用量を調整しましょう。
先発品と同一の有効成分を持つベガのようなジェネリック医薬品は、経済的な負担を抑えつつ、生活の質(QOL)を向上させるための合理的で前向きな選択肢と言えます。
ベガの有効成分について
ベガの有効成分であるシルデナフィルはPDE5阻害薬に分類されるED治療成分です。1998年にバイアグラの有効成分として世界で初めて承認され、現在も多くの方に使用されています。
男性が性的な興奮を感じると、陰茎の血管ではcGMP(環状グアノシン一リン酸)という物質が増加します。cGMPには血管の平滑筋をゆるめて血液の流れを促す働きがあり、これによって勃起が起こります。
しかし、PDE5という酵素がcGMPを分解してしまうと、十分な勃起が維持できなくなります。
シルデナフィルはこのPDE5の働きを抑えることで、cGMPの分解を防ぎ、安定した勃起をサポートします。
Yuuシルデナフィルは、いわばPDE5という酵素の働きを「フタをする」ようにブロックすることで、勃起に必要な血流を維持する働きをしています。
ただし、性的な刺激がないと効果は現れません。
そのため、「飲んだだけで勃起が起きてしまうのでは」と心配される方もいらっしゃいますが、あくまで自然な性的興奮があるときにのみ作用するため、通常の日常生活に支障をきたすことはありません。
ベガの効果・効能
- 勃起不全(ED)の改善
ベガの有効成分であるシルデナフィルは、陰茎におけるPDE5(ホスホジエステラーゼ5)の働きを阻害することで、cGMPの分解を抑制し、陰茎への血流を増加・維持します。これにより、性的刺激がある場合に勃起を促し、維持しやすくすることが可能です。
効果は服用後、通常30〜60分後に現れ始め、約1時間前後で最大効果に達し、その後おおよそ4〜6時間にわたり効果が持続します。このため、通常は性行為の約1時間前に服用します。
ベガの服用方法・使用方法
| 1回の用量 | 通常、成人にはシルデナフィルとして1回25mg(100mg錠を1/4錠に分割) 効果と副作用を確認しながら最大50mg(100mg錠を1/2錠に分割)まで増量可能 |
|---|---|
| 飲むタイミング | 性行為の約1時間前 |
| 1日の上限 | 1日1回まで |
| 飲む間隔 | 24時間以上空けること |
| 飲み方 | 水またはぬるま湯と一緒に、かまずに服用 |
ベガは1錠あたりシルデナフィル100mgを含有しているため、日本国内で承認されている用量(1回25〜50mg)より高用量です。日本の添付文書では、1回100mg投与は推奨されていません。そのため、使用する際にピルカッターなどで1/4錠(25mg)または1/2錠(50mg)に分割してください。
初めて飲む方や高齢者、腎機能・肝機能に不安がある方は25mgから開始し、効果と副作用の様子を確認しながら用量を調整してください。
使用上の注意
硝酸剤(ニトログリセリンなど)やNO供与剤との併用はしないでください。重篤な低血圧になる可能性があります。
心筋梗塞・狭心症・重度心不全などがある場合は、投与前に心血管状態の確認が必要です。
肝・腎機能に障害がある方や高齢者の方では、25mgから開始し、効果・副作用をみながら慎重に増量してください。
視覚障害(見え方の変化、視力低下)や聴覚異常があれば、直ちに中止し医療機関に相談してください。
PTPシートから取り出して服用してください。
薬は直射日光・高湿・高温を避け、室温で、お子様の手の届かない場所に保管してください。
性感染症予防効果はないため、コンドームなどの使用が推奨されます。
服用後にめまいや視覚異常がある場合は、自動車の運転や機械の操作を避けてください。
他薬(他のED薬・陰茎注射・α遮断薬・肺高血圧治療薬など)との併用は、医療機関に相談してください。
Yuuシルデナフィルは脂溶性(油に溶けやすい)が高いため、食事の脂肪分に成分が取り込まれると腸からの吸収が阻害されます。
焼肉やラーメンなどの脂っこい食事の後では、2時間空けても体内に脂分が残っている場合があり、吸収が遅れる可能性があります。
そのため、なるべく食事の30〜60分前に先に服用するのがおすすめです。
成分を先に吸収すれば、その後の食事の影響を最小限に抑えられます。
また、アルコールには血圧を下げる作用があり、シルデナフィルと併用するとめまいや立ちくらみ、動悸が起こりやすくなることがあります。
飲酒は少量にとどめ、過度な量は避けてください。
ベガの警告・禁忌・副作用
警告
性行為自体が心臓に負担をかける行為です。心臓や血管に持病のある方は、ベガを飲む前に主治医に相談してください。
また、4時間以上持続する勃起(持続勃起症)が起きた場合は、陰茎組織の損傷を防ぐために速やかに医療機関を受診してください。
禁忌(飲んではいけない方)
- 硝酸剤(ニトログリセリン、硝酸イソソルビドなど)や一酸化窒素(NO)供与剤を使用中の方
- アミオダロン塩酸塩(アンカロンなど)を使用中の方
- sGC刺激剤(リオシグアト〔アデムパス〕など)を使用中の方
- 重度の肝機能障害のある方
- 低血圧の方(最大血圧90mmHg未満または最低血圧50mmHg未満)
- 治療されていない高血圧の方(最大血圧170mmHg超または最低血圧100mmHg超)
- 過去6か月以内に脳梗塞、脳出血、心筋梗塞を経験した方
- 網膜色素変性症の方
- シルデナフィルに対してアレルギーのある方
副作用
ベガの主な副作用は血管拡張作用に伴うもので、多くは一過性の軽い症状で、飲んでから3〜4時間ほどで自然に治まることがほとんどです。
| 1.0%以上 | ・血管拡張(ほてり、潮紅) ・頭痛 |
|---|---|
| 0.1〜1.0%未満 | ・胸痛 ・動悸 ・頻脈 ・めまい ・悪心 ・消化不良 ・鼻炎 ・眼充血 ・視覚障害 ・羞明(まぶしさ) ・背部痛 ・筋肉痛 |
| 0.1%未満 | ・高血圧 ・不整脈 ・末梢性浮腫 ・異常感覚 |
重篤な副作用
まれに以下のような重篤な副作用が報告されています。異常を感じた場合は、すぐに使用を中止してください。
- 持続勃起症(プリアピズム):4時間以上持続する勃起で、痛みを伴います
- 心血管系障害:心筋梗塞、心室性不整脈、脳梗塞、一過性脳虚血発作
- 非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION):突然の視力低下や視力喪失
- 突発性難聴:突然聞こえにくくなる症状
Yuu顔のほてりや目の充血、頭痛などは、シルデナフィルの血管拡張作用によって薬が全身に行き渡り始めた「効果発現のサイン」でもあります。
多くは薬の効果が切れるとともに自然に治まる一過性の症状なので、過度に心配する必要はありません。
鼻づまりも鼻の粘膜の血管が広がることで起こる一時的なものです。
まれに視界全体が青みがかって見えることがありますが、これは目の網膜の酵素(PDE6)へのわずかな影響によるもので時間とともに解消されます。
もし頭痛が気になる場合は、ロキソニンやタイレノールといった一般的な解熱鎮痛薬を併用しても問題ありません。
ベガの他の薬との相互作用
併用しないこと
硝酸剤及び一酸化窒素(NO)供与剤
シルデナフィルと硝酸剤を同時に使用すると、血圧が急激に低下し、重大な健康被害が生じるおそれがあります。
- ニトログリセリン(ニトロペン、ミオコールスプレーなど)
- 亜硝酸アミル
- 硝酸イソソルビド(ニトロール、フランドルテープなど)
- ニコランジル(シグマートなど)
アミオダロン塩酸塩含有薬
不整脈の治療に用いられるアミオダロン塩酸塩との併用は禁忌です。心臓への影響が増強されるおそれがあります。
- アンカロンなど
sGC刺激剤
可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激剤との併用は、血圧を過度に低下させるおそれがあるため禁忌です。
- リオシグアト(アデムパスなど)
併用に注意すること
CYP3A4阻害薬
シルデナフィルは肝臓のCYP3A4という酵素で代謝されます。この酵素の働きを抑える薬と併用すると、シルデナフィルの血中濃度が上昇し、副作用が強く出るおそれがあります。
- リトナビル、ダルナビルなどのHIVプロテアーゼ阻害剤
- エリスロマイシン(マクロライド系抗生物質)
- ケトコナゾール、イトラコナゾール(抗真菌薬)
- シメチジン(胃酸分泌抑制薬)
CYP3A4誘導薬
反対に、CYP3A4の働きを促進する薬と併用すると、シルデナフィルの分解が速まり、十分な効果が得られなくなる可能性があります。
- リファンピシン(抗結核薬)
- ボセンタン(肺動脈性肺高血圧症治療薬)
降圧剤・α遮断剤
血圧を下げる薬と併用すると、シルデナフィルの血管拡張作用と相まって血圧が過度に低下するおそれがあります。併用する場合は低用量から開始してください。
- アムロジピンなどの降圧剤
- ドキサゾシンなどのα遮断剤
その他の併用注意薬
以下の薬との併用にも注意が必要です。他のED治療薬との併用は絶対に避けてください。
- 他のPDE5阻害薬(タダラフィル、バルデナフィルなど)
- カルペリチド(ハンプなど)
Yuuベガを服用する際は処方薬だけでなく、市販薬やサプリメントとの飲み合わせにも注意が必要です。
たとえば、ニトログリセリン製剤やニコランジルは狭心症治療薬として貼り薬・スプレー・舌下薬などさまざまな剤形があります。
「飲み薬でないから大丈夫」と判断せず、絶対に併用しないでください。
また、グレープフルーツジュースはCYP3A4を阻害し、シルデナフィルの血中濃度を上げるため、服用前後数時間は避けてください。
サプリメントについても、いわゆる「男性機能改善」をうたう製品の中にはPDE5阻害薬様成分が混入していた事例があり、相互作用リスクがあります。
服用中の薬やサプリがある場合は、必ず医師・薬剤師に確認してください。
ベガの注意事項
- 初めて飲む方は25mgから開始し、効果と副作用を確認してから用量を調整してください
- 高齢の方(65歳以上)や腎機能・肝機能に障害のある方は、薬の排泄が遅くなり血中濃度が上がりやすいため、必ず25mgから開始し、それ以上の増量は医療機関に相談してください
- 心臓や血管に持病のある方は、事前に医療機関に飲んでもよいか確認してください
- 透析を受けている方、中等度以上の腎障害・肝障害を指摘されている方は、自己判断での服用は避け、医療機関の管理下での使用が必要です
- 陰茎に構造的な異常(屈曲、線維化、ペロニー病など)がある方は注意が必要です
- 他のED治療薬と併用しないでください
- 分割した錠剤はラップなどで包み、密閉容器に入れて1〜2週間以内に使い切ってください
- 室温(1〜30℃)で、直射日光や湿気を避けて保管してください
Yuuベガの錠剤はコーティングで成分が保護されていますが、分割した断面からは湿気を吸収しやすく、成分の変質を招くことがあります。
そのため、分割後はラップなどで包んで密閉容器に入れ、1〜2週間以内に使い切るようにしてください。
車内など温度変化の大きい場所での保管も避けてください。
ベガのよくある質問
ベガとバイアグラの違いは何ですか?
ベガはバイアグラのジェネリック医薬品です。有効成分はどちらもシルデナフィルで、効果や安全性に大きな差はありません。最も大きな違いは価格で、ベガはバイアグラの約3分の1程度の費用で購入できます。
ベガ100mgをそのまま1錠飲んでもよいですか?
日本国内で承認されているシルデナフィルの用量は1回25〜50mgです。ベガは1錠100mgのため、ピルカッターで1/4錠(25mg)または1/2錠(50mg)に分割して飲んでください。
初めての方は25mgから開始し、効果と副作用の様子を確認しながら調整してください。
ベガは食事の影響を受けますか?
特に高脂肪食の影響を受けます。脂肪分の多い食事をとると、シルデナフィルの吸収が遅くなり、効果の発現が遅れたり弱まったりすることがあります。なるべく空腹時に飲むか、食後であれば2時間以上空けてから飲んでください。
ベガの副作用はどのくらい続きますか?
ベガによる頭痛やほてり、鼻づまりなどの副作用は多くは一過性で、服用後3〜4時間ほどで自然に治まることがほとんどです。
ただし、4時間以上痛みを伴う勃起が続く持続勃起症や、急激な視力の低下、激しい動悸や胸の痛みが生じた場合は速やかに医療機関を受診してください。
ベガを飲んでも効果がないときはどうすればよいですか?
ベガの効果が感じられない場合は、まず服用環境と性的刺激の有無を確認してください。高脂肪の食事や過度の飲酒は薬の吸収を妨げ、効果を低下させます。
効果を引き出すには、空腹時に服用することが重要です。また、ベガは飲めば自然に勃起するものではないため、服用後も積極的な性的刺激が不可欠です。
これらを試しても不十分な際は、25mgから50mgへの増量を検討してください。ただし、副作用のリスクから、国内の承認上限である50mgを超える服用は避けてください。
ベガに関連する添付文書等の参考資料
勃起不全治療剤 バイアグラ錠25mg/50mg – PMDA