セルノスジェル(男性ホルモン補充薬:テストステロン外用薬)
セルノスジェル(Cernos Gel)は、男性ホルモンであるテストステロンを皮膚から直接補充できる外用タイプの医薬品です。加齢やストレスなどによってテストステロンの分泌が低下すると、勃起機能の衰え、性欲の減退、筋肉量の低下、疲労感の増加といったさまざまな不調が現れることがあります。
セルノスジェルは、こうしたテストステロン低下に伴う症状に対して、体の外側からホルモンを補うことで改善を促す薬剤です。
大きな特徴は、塗り薬(経皮吸収製剤)であるという点です。テストステロンを飲み薬として経口摂取した場合、有効成分が腸から吸収された後に肝臓で大部分が分解されてしまいます(初回通過効果)。
一方、セルノスジェルは皮膚から直接血中に吸収されるため、この肝臓での分解を受けることなく、少量でも効率よくテストステロンを体内に届けることができます。
使い方もシンプルで、1日1回、肩や上腕・腹部などの皮膚に塗布するだけです。毎日同じ時間帯に塗布することで、テストステロンの血中濃度が24時間を通じて安定的に維持され、注射剤にありがちな濃度の急激な上下動が起こりにくいのも利点です。体本来のホルモンリズムに近い、自然なかたちでの補充が可能になります。
なお、本ページは薬剤師が執筆しております。
Atsu薬剤師資格をもち、現在でも調剤薬局で勤務しています。また医療雑誌の編集にも携わっております。
さらに、医学誌編集経験を持つ看護師が最終確認を行い、医療の専門家による二重のチェック体制で情報の正確性を担保しています。
Ray看護師資格を有し、総合病院で勤務。退職後、出版社に勤務し、医学誌の編集も担当しておりました。
※本ページの初稿は薬剤師が執筆しております。メドノア編集部が必要に応じて加筆・修正を行いますが、その際も情報の正確性と信頼性を損なわないよう細心の注意を払っています。
また、セルノスジェルの体験談レポート、口コミ・効果・感想(レビュー)もございますので、あわせてご覧ください。


セルノスジェルの概要
- テストステロン1%を含有する外用ゲル剤で、皮膚から男性ホルモンを効率的に補充できる
- テストステロン不足による勃起機能の低下や性欲減退、筋肉量の低下改善が期待できる
- 飲み薬に比べて肝臓への負担が少なく、血中濃度を安定して維持しやすい
セルノスジェルの製造元はサンファーマ(Sun Pharmaceutical Industries)です。サンファーマはインド・ムンバイに本社を置くインド最大の製薬企業で、世界100か国以上に製品を供給しています。
ボンベイ証券取引所およびインド国立証券取引所に上場しており、品質の高いジェネリック医薬品の製造で高い実績を持っています。
| 商品名 | セルノスジェル(Cernos Gel) |
|---|---|
| 内容量 | 14包 |
| 効果・効能 | ・テストステロン補充 ・勃起機能の改善 ・性欲の改善 ・筋肉増強 |
| 有効成分 | テストステロン 50mg(1包5gあたり) |
| 副作用 | ・塗布部の発疹・かゆみ・かぶれ ・頭痛 ・女性化乳房 ・気分変調 など |
| 形状・剤形 | 外用ゲル剤 |
| ブランド | サンファーマ(Sun Pharmaceutical Industries) |
Atsuテストステロンを飲み薬として服用した場合、「初回通過効果」により有効成分の大部分が分解されるため、血中に届く量が減少します。さらに、肝臓に継続的な代謝負荷がかかるため、長期服用における肝機能への影響も懸念されます。
一方、セルノスジェルは皮膚から直接血中にテストステロンを届ける仕組みです。肝臓を経由しないため、初回通過効果を受けることなく、少量でも効率よくホルモンを補充できます。
同時に、肝臓への負担が大幅に軽減されるため、長期にわたるテストステロン補充においても安心してお使いいただきやすい剤形といえます。
加えて、毎日同じ時間帯に塗布する習慣をつけていただくだけで、血中濃度が1日を通して安定的に維持されます。
注射剤のように濃度が急上昇、急降下するといった変動が起こりにくく、体本来のホルモンリズムに近い自然なかたちでの補充が可能です。
安全性と効率性を両立しながら、日々の生活の中に無理なく取り入れられること。これがセルノスジェルという剤形が選ばれている大きな理由です。
セルノスジェルはこんな方におすすめ
- テストステロンの低下による勃起機能の衰えを改善したい方
- 性欲の減退や活力の低下を感じている方
- 加齢による筋肉量の減少を補いたい方
- 飲み薬ではなく外用薬でホルモン補充をしたい方
- PDE5阻害薬だけではED症状が十分に改善しなかった方
セルノスジェルの有効成分について
セルノスジェルの有効成分はテストステロンです。テストステロンは男性の精巣で主に分泌されるホルモンで、筋肉や骨格の発達、性欲の維持、勃起機能の正常化など、男性の身体機能に幅広く関わっています。
テストステロンの分泌量は20代をピークに加齢とともに徐々に減少します。分泌量が低下すると、勃起機能の衰えや性欲の減退、筋力の低下、倦怠感といった症状が現れることがあり、これらは加齢性腺機能低下症(LOH症候群)と呼ばれます。
セルノスジェルを皮膚に塗布すると、テストステロンが皮下の毛細血管から血液に取り込まれます。血中に入ったテストステロンは標的細胞のアンドロゲン受容体と結合し、タンパク質の合成を促進する遺伝子を活性化します。
この作用により、筋肉の維持・増強や勃起に必要な血管機能の正常化が促されます。また、テストステロンは夜明け前から午前中にかけて分泌量が増える傾向があるため、朝に塗布することで自然な分泌リズムに合わせた補充ができるでしょう。
Atsuテストステロンを「多く補充すればするほど効果が高まる」と考えてしまいがちですが、実際にはその逆の結果を招いてしまうことがあります。
テストステロンを過剰に摂取すると、体内ではアロマターゼという酵素の働きが活発になり、余分なテストステロンがエストロゲン(女性ホルモン)に変換されてしまいます。これを「アロマターゼ反応」と呼びます。
この反応が過度に進むと、本来の目的とは正反対に、女性化乳房(胸が膨らむ症状)や精子数の減少といった望ましくない影響が現れる可能性があります。
せっかく男性ホルモンを補充しているにもかかわらず、結果的に男性機能にマイナスの影響を及ぼしてしまうのです。
こうしたリスクを避けるために最も大切なのは、定められた用量をしっかり守ることです。セルノスジェルの場合、1日1包(5g)が標準的な使用量として設定されています。
「効果を早く実感したい」「もう少し多めに使いたい」というお気持ちは理解できますが、自己判断での増量は上記のようなリスクを高めることになりかねません。
適切な量を継続的に使用することが、安全かつ効果的にテストステロンを補充するための最も確実な方法です。用量を守ってお使いいただければ、安心して長期的にご利用いただけます。
セルノスジェルの効果・効能
- テストステロン補充による勃起機能の改善
- 性欲・精力の回復
- 筋肉量の維持・増強
セルノスジェルは、男性ホルモンの分泌不足による諸症状に効果があります。テストステロンを経皮的に補充することで、主に勃起機能の改善や性欲の回復に有効性が期待できます。
テストステロンは勃起に必要な一酸化窒素(NO)の産生に関与しており、テストステロン値が低下すると陰茎海綿体への血流が不十分になり、勃起機能が低下します。セルノスジェルによるテストステロン補充で、この機能を回復させることができます。
また、テストステロンの増加により筋肉のタンパク質合成が活性化されます。加齢に伴いテストステロンが低下すると、運動をしても筋肉がつきにくくなる場合がありますが、セルノスジェルによる補充でこの状態を改善できる可能性があるでしょう。
セルノスジェルの使用方法
以下の用量を守って使用してください。
| 1回の使用量 | 1包(5g) |
|---|---|
| 1日の使用回数 | 1回 |
| 使用するタイミング | 毎日ほぼ同じ時刻(朝が望ましい) |
セルノスジェルを塗布する部位は、上腕の内側・腹部・肩・ふとももの内側などです。塗布前に手指と塗布部位を清潔にしてから使用してください。
使用上の注意
- 陰茎には塗布しないでください。皮膚が薄くデリケートな部位への使用は刺激が強くなる場合があります
- 塗布部が乾くまで衣服で覆わないようにしてください
- 塗布部が他の方に触れないように注意してください。もし接触する場合は、事前にぬるま湯と石鹸で塗布部を洗い流してください
- 塗布後は手を石鹸でよく洗ってください
- 女性やこどもへの移行(経皮移行)を防ぐため、塗布部の管理には十分注意してください
Atsuテストステロンは夜明け前から午前中にかけて分泌量が増える特性があります。朝の入浴後に塗布するのが、テストステロン本来の分泌リズムに合わせた効果的な使い方でしょう。
毎日決まった時間に使用することで血中濃度を安定させることができます。
塗布後は5〜10分ほど乾燥させてから衣服を着てください。
テストステロン補充療法(TRT)とセルノスジェルの位置づけ
ED(勃起不全)の原因がテストステロンの低下にある場合、テストステロン補充療法(TRT:Testosterone Replacement Therapy)は非常に有効なアプローチとなります。TRTにはテストステロン注射やパッチ(貼り薬)、外用ゲルなどいくつかの方法があります。
セルノスジェルのような外用ゲルは血中濃度を急激に変動させることなく穏やかに維持できるため、体への負担が少なく、日常的に取り入れやすいです。
ここで知っておいていただきたいのが、テストステロンとPDE5阻害薬(バイアグラやシアリスなど)の関係です。一般的にED治療ではPDE5阻害薬が第一選択として広く用いられています。
ただし、テストステロン値が低下している方の場合、PDE5阻害薬を単独で服用しても十分な改善が得られないケースが少なくありません。
これは、テストステロンがPDE5阻害薬の作用を支える土台となるホルモンであるためです。テストステロンは性的刺激に対する感受性や、勃起に必要な一酸化窒素(NO)の産生に深く関わっており、この土台が不足している状態では、いくらPDE5阻害薬で血流を促進しようとしても、薬の効果が十分に発揮されにくいです。
こうした方にTRTを併用することで、ホルモンの土台が整い、PDE5阻害薬の有効性が大きく高まる可能性があると報告されています。
ただし、TRTが特に高い効果を発揮するのは、治療開始時点でテストステロン値が明らかに低下している方です。テストステロン値が正常範囲内に維持されている方に対しては、TRT単独での改善効果は限定的であることもわかっています。
つまり、ご自身のテストステロン値を把握したうえで治療方針を選ぶことが、最も効率的かつ効果的なED治療への近道といえるでしょう。
「PDE5阻害薬を試してみたけれど、思ったほど効果を感じられなかった」という方は、テストステロンの低下が背景にある可能性も考えられます。そのような場合には、セルノスジェルによるテストステロン補充を組み合わせることで、新たな改善の糸口が見つかるかもしれません。
セルノスジェルの警告・禁忌・副作用
警告
- セルノスジェルの使用量を自己判断で増やさないでください。テストステロンの過剰投与は多血症(赤血球増多症)や肝機能障害を引き起こす可能性があります
- 女性(特に妊娠中・授乳中の方)やこどもは絶対に使用しないでください。テストステロンの経皮移行により、女性の男性化やこどもの早期性成熟を招くおそれがあります
- 前立腺に関する疾患がある方は、テストステロンの補充により症状が悪化する可能性があるため使用を避けるべきです
禁忌
以下に該当する方はセルノスジェルを使用できません。
- 本剤の成分に対して過敏症の既往歴がある方
- アンドロゲン依存性腫瘍(前立腺がん・乳がんなど)またはその疑いがある方
- 妊娠中または授乳中の方
- 未成年の方
- 前立腺肥大のある方
- 睡眠時無呼吸症候群のある方
- 他の男性ホルモン製剤を使用中の方
副作用
セルノスジェルの使用により、以下の副作用が現れることがあります。
- 塗布部の発疹、発赤、かゆみ、かぶれ、腫れ、水疱
- ニキビ
- 頭痛
- 睾丸の違和感
- 女性化乳房
- 気分変調(イライラ感、気分の落ち込みなど)
重篤な副作用
- 多血症(赤血球増多症):テストステロンの長期使用により赤血球が過剰に産生されるおそれがあります。定期的な血液検査を受けることが望ましいでしょう
- 肝機能障害:まれに肝機能の数値が上昇する場合があります
- 前立腺肥大の進行:テストステロン補充により前立腺が刺激され、排尿障害が悪化する可能性があります
Atsu塗布部の発疹やかゆみは、テストステロンゲルに含まれるアルコール成分による一時的な皮膚刺激であることがほとんどです。
多くの場合、使い続けるうちに体が慣れて軽減していきますので、過度にご心配いただく必要はありません。
ただし、息苦しさや強い腫れ、全身の発疹が現れた場合は、アレルギー反応の可能性があるため直ちに使用を中止してください。
また、多血症は自覚症状が出にくいため、長期間使用される方は定期的に血液検査を受けることをおすすめします。
早期に気づくことで適切に対処できます。
セルノスジェルの他の薬との相互作用
併用に注意が必要な薬
抗凝固薬
ワルファリンなどの抗凝固薬。テストステロンは抗凝固薬の作用を増強させる可能性があります。
- 併用中は出血傾向が強まるおそれがあるため、凝固能の検査値に注意してください
経口血糖降下薬・インスリン製剤
メトホルミン、グリメピリドなどの経口血糖降下薬やインスリン製剤。テストステロンがインスリン感受性を変化させ、血糖降下作用に影響を及ぼすことがあります。
- 血糖値の変動に注意し、必要に応じて血糖降下薬の用量調整を行ってください
副腎皮質ステロイド
プレドニゾロンなどの副腎皮質ステロイド。テストステロンとの併用により体液貯留(浮腫)が起こりやすくなる場合があります。
- 心疾患や腎疾患のある方は、むくみや体重増加に特に注意が必要です
セルノスジェルの注意事項
- セルノスジェルの使用中は、定期的に前立腺の状態や血液検査(ヘマトクリット値・肝機能等)を確認することが望ましいでしょう
- セルノスジェルの塗布部が女性やこどもに触れた場合、速やかにその部位を石鹸と水で洗い流してください
- 高温多湿を避け、直射日光のあたらない場所で保管してください
- こどもの手が届かないところに保管してください
- 使用期限を過ぎた製品は使用しないでください
- 医師の治療を受けている方や、薬・化粧品によるアレルギー反応の既往歴がある方は、使用前に医師に相談してください
セルノスジェルのよくある質問
セルノスジェルの効果が現れるまでどのくらいかかりますか?
効果の実感までには個人差がありますが、一般的に数週間〜数か月の継続使用が必要です。性欲の改善は比較的早く(2〜3週間程度で)感じられることがありますが、勃起機能や筋肉量の変化はさらに時間がかかります。
少なくとも1〜3か月は継続して使用することが望ましいでしょう。
セルノスジェルは陰茎に直接塗っても良いですか?
陰茎への直接塗布は避けてください。陰茎の皮膚は非常に薄くデリケートなため、刺激が強くなるおそれがあります。塗布に適した部位は上腕の内側、腹部、肩、ふとももの内側などです。
セルノスジェルとバイアグラなどのED治療薬は併用できますか?
テストステロン補充とPDE5阻害薬の併用は、医学的に検討される組み合わせです。テストステロン値が低いためにPDE5阻害薬の効果が十分でなかった方には、セルノスジェルを併用することで改善が見込める場合があります。
ただし、併用する際は自己判断ではなく、主治医に相談されることをおすすめします。
塗布部が他の方に触れた場合、影響はありますか?
テストステロンは皮膚を介して移行する可能性があります。特に女性やこどもへの経皮移行は、男性化症状や早期性成熟を引き起こすおそれがあるため注意が必要です。もし塗布部が他の方に触れた場合は、速やかにその部位を石鹸と水で洗い流してください。
セルノスジェルはどのくらいの期間使用する必要がありますか?
使用期間に明確な上限はなく、テストステロン値の状態によって判断されます。効果を維持するためには継続的な使用が必要ですが、長期使用の場合は多血症などの副作用リスクを管理するため、定期的な血液検査を受けることが大切です。
セルノスジェルの体験談、口コミ・効果・感想(レビュー)
当サイトが独自に取材したセルノスジェルの体験談レポート、口コミ・効果・感想(レビュー)もございますので、あわせてご覧ください。

