マイマイさん(49歳・男性)

今までファイザーのバイアグラを処方してもらっていたのですが、少し高いなあ、もうちょっと安く買えないもんかなあと思っていたので、クリニックの先生とも相談して、一度バイアグラのジェネリック薬を使ってみようということになりました。

ジェネリック薬とはいえ、有効成分は本家バイアグラと同じですし、効果や副作用もほとんど遜色ないとのことなので、日本国内で製造されている正規のジェネリック薬を処方してもらうことにしました。
私は東和薬品が製造している「トーワ」というジェネリック薬を選んだのですが、少し顔のほてり等の副作用が出ましたが、それは本家バイアグラを服用した際にも出ていたので全然気にしませんでした。効果もバイアグラと全く同じで、個人的にはむしろジェネリック薬の方が安いし良いんじゃないかと思っています。

せっかくなのでこの機会に、ジェネリック薬についてや注意点なども合わせてクリニックの先生に教えていただきました。

そもそもジェネリックとは何なのかをあらためて教えていただきました。ジェネリック医薬品とは後発医薬品のことで、新薬の特許が満了した後に、同じ有効成分を含有した医薬品を他医薬品メーカーが製造・販売する医薬品のことをいいます。日本国内で最初に製造・販売された新薬には、その新薬を開発したメーカーによる特許が存在しており、その特許の有効期間中は同じ成分で同じ効果のある薬を製造・販売することが禁止されています。

従来、新薬の開発には数百億円という規模の開発費がかかるといわれており、開発期間も10年以上かかるため、それなりの設備やノウハウを持った大手の製薬企業ではないと新薬開発は非常に難しいのが現状らしいです。それに比べてジェネリック薬に関しては、既に発見・開発された成分を流用することができ、その成分やクオリティが既に発売済みの新薬と同じかどうかが証明さえされれば、「正規品」として販売することが可能になり、かかるコストも数千万円という規模で納めることができるので、中規模の医薬品メーカーでも参入が可能なビジネスとされています。また開発コストが新薬よりも低く抑えられるため、販売時の価格も新薬に比べると半額程度の価格で販売されることもあるそうです。
実際、私が処方してもらったジェネリック薬もバイアグラの半額程度で購入することができました。

ジェネリックは安価な手軽品と思われがちですが、基本的には本家バイアグラと同じく医師による処方が必要な医薬品です。バイアグラと同じ有効成分を含んでいるので同等の副作用もあらわれることもあり、自己判断での間違った服用を行うと死亡事故につながる可能性もあるので、インターネットサイトや通販等で購入せずに、しっかりと医師の処方を受けて購入するのが安心といえます。

日本国内で製造・販売されているバイアグラのジェネリック薬は色々と種類があるようで、東和薬品株式会社・キッセイ薬品工業株式会社・株式会社陽進堂・あすか製薬株式会社・富士化学工業株式会社・大興製薬株式会社・辰巳化学株式会社などが、バイアグラの有効成分であるシルデナフィルを含有したジェネリック錠を製造・販売しているそうです。その中でも比較的メジャーなジェネリック薬として2つをご紹介します。

シルデナフィルOD錠「トーワ」

私は今回このトーワを処方してもらいました。
老舗薬品メーカー「東和薬品株式会社」が製造・販売しているバイアグラのジェネリック薬で、バイアグラの特許が満了となった直後の2014年5月に販売が開始されています。
50mg錠を半分に割って飲みたいという人のために、あらかじめ錠剤の中央に割線といわれる切り込みが既に入っているのが特徴的です。錠剤自体も水なしで飲めるOD錠で、なんと錠剤に「味」が付けられているのが凄いんです。しかもレモン味とコーヒー味の2種あります。私はレモン味を選びましたが、普段は噛み砕くとすごく苦いバイアグラに比べて、格段に飲みやすくなっていました。今までちょっと大粒のバイアグラ錠が飲みにくかった人にはかなりオススメですね。

トーワは水なしで飲める錠剤なので、本家バイアグラと比べると口に入れてから溶け出すまでのスピードが少し早いですが、だからといってバイアグラよりも即効性があるわけではないそうです。どちらも体内で吸収される速度はあまり変わらず、作用までの時間もほぼ同じだとか。

シルデナフィル錠「キッセイ」

こちらも老舗の医薬品メーカー「キッセイ薬品工業株式会社」が製造・販売しているジェネリック薬で、バイアグラの特許が満了となってから少し経過した2014年9月に販売が開始されました。バイアグラと同じく水と一緒に服用するタイプの錠剤で、錠剤の色も同じブルーとなっています。
トーワがバイアグラと違う錠剤の色と形だったこともあり、ちょっと違和感を感じていたバイアグラ愛用者の方も多かったらしく、色も同じブルーで添加物を含む中身もバイアグラとほぼ同一という点から、今までのバイアグラと違和感なく服用できるからとキッセイを選ぶ人も多いそうです。

これらの日本の製薬会社が販売しているジェネリック薬とは別に、主にインドなどで製造・販売されている海外製ジェネリック薬も多数存在しているそうです。しかしそういった海外製のジェネリック薬は、日本国内では厚生労働省の認可は下りていないので、正規の治療薬としてクリニックなどで処方されることは認められていません。正規の処方ルート等で流通していない海外製ジェネリック薬を日本で入手するには、個人輸入やインターネット通販等で購入する必要がありますが、中には偽造品や粗悪品も多いそうなので、リスクを踏まえた上での自己責任での購入となるそうです。

数あるバイアグラのジェネリック薬の中で、どれが自分に合いそうかというのはなかなか自己判断では分かりにくい部分が多いと思います。そういう時はクリニックの先生に相談するのが一番でしょう。安いからといってネットで粗悪品を買わされないためにも、クリニックでしっかりと「正規」のジェネリック薬を処方してもらうのが安心・安全だと思います。

※あくまでも個人の感想であり、効果には個人差があります。