もうこれ以上子供を作る予定もなかったし、私も妻も比較的セックスに対して淡白な方だったので、「まあ、これも年齢の流れかな」と思っていたんです。
セックスの回数が減っても、特に問題はないと思っていました。ところがある晩、夕食後に妻がぽつりと言ったんです。
「ねぇ、あなた…」
「最近できなくなったのって、私が年を取って魅力がなくなったから?」
その言葉に、箸を持っていた手が止まりました。まさかそんな風に思っていたなんて、想像もしていなかったんです。
「え?違うよ、そんなこと考えたこともないよ」
「でも、前はもっと求めてくれたじゃない。最近は触れてもくれないし…」
「それは、俺の体の問題で、君のせいじゃない。ほんとに」
言葉では否定したものの、妻の表情は曇ったままでした。納得していないのが伝わってきて、胸が痛みました。
その後、思い切ってED治療の専門病院を予約し、相談に行きました。
医師に状況を話すと、すぐに治療薬を処方してくれました。
初めて薬シアリスを使った夜、妻は少し驚いたような顔をしてから、静かな声で、
「今できるのは、薬のおかげなんでしょ?」
「うん、そう。でも、君のためにちゃんと向き合いたいと思ったんだ」
「…ありがとう。なんか、ちょっと嬉しい」
その笑顔を見て、ようやく少しだけ安心しました。
今でも妻は「薬があるからでしょ」と冗談めかして言いますが、どこか嬉しそうです。
このまま治療を続けて、いつか薬なしでも自力で勃起できるようになりたい。
そして、「EDは妻のせいじゃない」ってことを、ちゃんと証明したい。そう思っています。
※あくまでも個人の感想であり、効果には個人差があります。



