中田さん(50歳・男性)からの質問

レビトラを服用すると、毎回胸焼けが起こって悩んでいます。病院に行くほどでもない症状ですが、レビトラを飲むたびにちょっと不快感があって困るのですが、レビトラと一緒に胃薬などを飲んでも大丈夫なのでしょうか?

回答

レビトラを服用した方の個人差もありますが、「胸焼け」もレビトラの副作用の一つといわれています。

レビトラの副作用について

そもそもレビトラにはどういった副作用があるのか、少し紹介しておきましょう。
バイアグラやシアリスなどの他ED治療薬と比べると、比較的副作用が少なくて症状も出にくいといわれているレビトラですが、副作用が全く無いわけではありません。レビトラを服用すると「顔のほてり」「目の充血」「頭痛」「動機」「鼻づまり」などの症状が副作用として表れますが、レビトラ服用者の9割前後に表れる症状なので、特に問題視する必要はありません。

副作用の中には、一過性の視覚異常の症状が出たという症例もあります。症状としては、光に過敏に反応して常にまぶしいと感じたり、常に青いサングラスをかけているように感じたり、青と緑の色彩の判別ができなくなるなどの視覚異常が起きるといわれています。しかし大抵の場合はレビトラが作用している4~6時間で症状が治まるので特に気にしなくて大丈夫のようです。ただ長時間症状が治らなかったり、著しい視力の低下が起きた場合は、すぐにレビトラの服用を止め、眼科専門医の診察を受けるべきでしょう。

基本的には副作用といっても、レビトラでは軽度なものや短時間で治まるものがほとんどですが、中には非常に稀に重篤な副作用を発症する人もゼロではないので、その点は気に留めておいた方が良いかもしれません。海外でごく少数の服用者ながら、プリアピズムと呼ばれる、4時間以上も痛みを伴う勃起状態が続くという持続勃起症を副作用として発症したという事例もあります。持続勃起症を放置していると陰茎組織損傷や勃起機能の喪失などの後遺症が残る可能性が高いため、万が一レビトラ服用後にそういった症状が起きた場合は即座に医師の診断を仰いでください。

胸焼けが起こる原因

胸焼けが副作用として起こるのは、レビトラを含むED治療薬が持つ、陰茎海綿体平滑筋を弛緩させることで海綿体への血流量を増やして勃起を持続させるという作用により、胃・食道・小腸・大腸・血管壁などにある自律神経の支配下にある心筋以外の不随筋肉である平滑筋までも弛緩させてしまい、胃にあるものが食道に逆流しないように働きかけている平滑筋も弛緩されて胃酸が逆流気味となり、「胸やけ」「胃食道逆流症」「胃部不快感」といった副作用が表れてしまいます。

つらい時は胃腸薬を

これらの症状が出た場合は頭痛などの症状への対策と同じく、胃酸などを抑制する胃腸薬などを飲むことで症状を抑えることができます。胸焼けや胃痛などの副作用に悩んでいる方は、レビトラの処方時にあわせて胃腸薬などを処方してもらうと良いかもしれません。専門のクリニック等で処方された胃薬を服用するのが最適ですが、一般の薬局などで購入できる市販の胃腸薬でも代用可能です。

レビトラなどのED治療薬を服用した際の、胃腸薬を服用するタイミングは頭痛薬とは違い、性行為が終わってから、もしくは少し時間をおいてからの就寝前などに胃腸薬を服用するのが良いといわれています。性行為が終わった直後に服用しても問題はありません。これはレビトラなどのED治療薬を服用した翌日に、胃や食道に不快感を感じることが多いと言われているためです。しかしレビトラなどのED治療薬を服用した直後に胸焼けなどが起こった時は、レビトラと一緒に胃腸薬を服用してもかまいません。

胃腸薬の服用ができない人

しかしレビトラを含むED治療薬を服用している人の中には、胸焼け対策として胃腸薬を合わせて服用することが認められていない人もいるので要注意です。服用しようとしている胃腸薬にアレルギー反応を起こした人、すでに他の胃腸薬を服用している人、医療機関で血液・腎臓・肝臓・心臓・胃・十二指腸などの病気治療の投薬を受けている人、ステロイド剤・抗生物質・抗がん剤・HIV治療薬・アゾール系抗真菌剤などの投与を受けている人、白血球や赤血球が少ないなどの血液以上を診断されたことのある人、未成年や高齢者などは、ED治療薬と合わせた胃腸薬の処方・服用ができません。これら以外にも場合によっては胃腸薬の服用が認められていないこともあるので、心配な方は一度クリニック等で見てもらうのが良いかもしれません。

心配なら医師の診察を受けましょう

レビトラの効果が表れている4~6時間以内には胸焼けなどの症状は治まるので、レビトラを飲むとこうなるのかくらいに認識していれば、特に問題視する必要はありません。しかしもし胸焼けなどの症状がレビトラの作用時間以降も長期的に起こっているようでしたら、医師の診察を受けるようにしてください。