レビトラとは?効果・副作用・服用方法・バイアグラとの違いを徹底解説

レビトラは、バイエルが開発した世界で2番目の経口ED治療薬です。有効成分バルデナフィルはバイアグラと同じPDE5阻害薬に分類され、服用後の効果発現が比較的速いことが特徴となっています。

2003年に米国FDAの承認を受け、日本では2004年から販売が開始されました。この記事では、レビトラの効果・副作用・服用方法・バイアグラとの違い・販売中止の経緯まで詳しく解説します。

目次

レビトラとは?

ドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州レバークーゼンに本社がある多国籍製薬企業バイエル(Bayer)が、バイアグラに次ぐ世界で2番目の経口ED治療薬として製品化したのがレビトラです。バイエル社はアスピリンを開発・販売した製薬会社としても知られています。

遮光や防湿を目的に錠剤表面にフィルムを施したオレンジ色のフィルムコート錠で、丸形の剤形をしており、表面に「BAYER」と社名ロゴが刻印されているのが特徴です。2003年8月に米国FDA(アメリカ食品医薬品局)の承認を受けて販売が開始されました。

日本国内でのレビトラ発売

日本では2004年4月に厚生労働省の認可が下り、同年6月からバイエルの日本法人「バイエル薬品株式会社」より国内での販売が開始されました。販売開始当初は5mg錠と10mg錠の2種類のみでしたが、安全性が確認されたため、2007年7月より高用量規格の20mg錠の正規販売も開始されています。

バイアグラと同様に、レビトラも原則として医師の診断・処方箋が必要な医療用医薬品(現・処方箋医薬品)に設定されています。保険適用外の薬価基準未収載医薬品のため、日本国内のどの医療機関でも自由診療となり、正規で入手する場合は医師の処方箋が必要です。

バイエル社の保有するレビトラ関連の各特許がいまだ有効なため、レビトラの正規ジェネリック薬は製造・販売されていません。インターネット通販等でレビトラのジェネリック薬を販売しているサイトもありますが、現時点で正規として製造・販売されたものではないためご注意ください。

レビトラ処方に関するお知らせ

在庫不足等により生産・供給が不安定だったレビトラですが、2022年にバイエル薬品より公式に販売中止がアナウンスされました。

レビトラの名前の由来

レビトラは英語表記すると「levitra」となり、「le」と「vitra」の2つの単語で構成された造語です。

フランス語で男性名詞に付ける定冠詞「le」と、ラテン語で”生命”を意味する「vitra」を組み合わせたもので、男性器の機能向上を目的とした治療薬にふさわしく、「男性の生命」という意味が込められたネーミングとされています。

レビトラの歴史

バイエルと、イギリス・ロンドンに本社がある製薬企業「グラクソ・スミスクライン」、アメリカ・ニュージャージー州に本社がある製薬会社「シェリング・プラウ」の3社が共同で開発したのがレビトラです。

効果の発現に時間がかかり、食事の影響を受けやすいバイアグラの欠点を補いつつ、副作用をバイアグラよりも緩和することを目標に研究が進められました。バイアグラの有効成分シルデナフィルと同様にPDE5(ホスホジエステラーゼ5)を阻害する作用を持つ新たなED治療薬として数多くの臨床試験が行われた結果、バイアグラに勝るとも劣らないPDE5阻害効果をもつ有効成分「バルデナフィル」の含有に成功しました。

バイアグラの販売開始からわずか5年後の2003年、米FDAの承認を受けて世界で2番目のED治療薬として販売が開始されました。日本では2004年4月に厚生労働省の承認を受け、同年6月より5mgと10mgのレビトラが販売開始となっています。その後、安全性に問題がないことが確認され、2007年7月には20mg錠も日本で販売が開始されました。

レビトラの有効成分

レビトラの有効成分はバルデナフィル(一般名:バルデナフィル塩酸塩水和物)です。

バルデナフィル塩酸塩水和物は白色から微黄色の結晶性の粉末で、エタノールや水に溶けやすいという性質を持っています。この性質により、最高血中濃度に達する時間は0.7〜0.9時間(約42〜54分)と短く、バイアグラやシアリスなど他のED治療薬に比べて最も即効性のある治療薬といわれています。

添加物について

レビトラにはバルデナフィル以外にも、効率的に作用させるための添加物として結晶セルロース、クロスポビドン、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール400、酸化チタン、黄色三二酸化鉄、三二酸化鉄が配合されています。

日本国内での「正規品」

日本国内ではバルデナフィル含有が5mg・10mg・20mgの3種類の規格のみが厚生労働省の認可を受けた「正規品」です。例えば20mg錠の場合、含有しているバルデナフィル塩酸塩水和物は23.705mgで、そのうち有効成分であるバルデナフィルが20mg含まれています。

製造元のバイエルは5mg錠・10mg錠・20mg錠の3規格しか製造・販売していないため、インターネット通販等で見かける100mg錠やカプセル型のレビトラは、国内外問わず正規品には存在しない完全な偽造品です。

レビトラの5mgと10mgと20mgの違い

有効成分バルデナフィルの含有量の違いだけで、他の成分に違いはありません。有効成分量が多いほど強い効果が望めます。

規格効果の持続時間
5mg約4時間
10mg約5時間
20mg約7〜10時間

同じED治療薬のバイアグラよりも少し持続時間が長くなっています。金額面では20mg錠が10mgの2倍するわけではないため、10mgで十分効果が得られるのに20mg錠を購入し、ピルカッターで半分に割って服用するという方も多いようです。

ただし普通のハサミ等で無理に割ると錠剤が粉々になることがあるため、市販のピルカッターを使用すると綺麗に割ることができます。

レビトラの100mg錠?

一部通販サイトでレビトラの「100mg錠」やカプセル型の錠剤が販売されていることがありますが、正規のレビトラ錠は5mg・10mg・20mgの3種類のみです。100mg錠もカプセル型も国内外問わず正規品には存在しないため、明らかな偽造品と判断できます。

レビトラの効果と作用

レビトラは勃起不全(ED)の治療に効果のある医薬品で、勃起を抑制する酵素の働きを阻害することで勃起を促進させる有効成分バルデナフィルを含有しています。

男性器の勃起は非常に複雑なメカニズムで成り立っており、神経や血管が正常に働いたうえで、勃起に関わるさまざまな物質が放出されることで起こります。

勃起の流れ

視覚的・直接的な性的刺激を受けると、脳の中枢神経に性的興奮が起こり、それが脊髄神経を通って男性器へ伝わります。体内に一酸化窒素が放出されることで、陰茎深動脈と螺行動脈がゆるみ始め、スポンジ状の海綿体の平滑筋も弛緩して多量の血液が流れ込みます。血液の圧力によって海綿体が硬くなり、勃起が起こります。

勃起時には体内でサイクリックGMP(グアノシン一リン酸)という血管拡張物質が細胞内で増加し、海綿体の平滑筋を弛緩させています。一方で海綿体には、これを分解するPDE5(ホスホジエステラーゼ5)という酵素も多く存在します。

PDE5の働きにより、射精後や性的興奮が収まると勃起は収束します。しかしPDE5が増えすぎると、勃起を維持するサイクリックGMPまで分解されてしまい、EDにつながります。

レビトラをはじめとするED治療薬は、このPDE5の働きを抑制してサイクリックGMPを増加させ、勃起を起こしやすい状態へと促す医薬品です。

EDには大きく分けて「器質性のED」「心因性のED」「薬剤性のED」の3種類が存在するといわれています。

器質性のED

器質性EDとは、身体にある何らかの原因によって物理的に勃起ができないEDをいいます。主な原因は以下の3つです。

血管の障害によるもの

加齢によって血管も老化し、血管壁の弾力性が失われて十分に拡張できず、多量の血液を海綿体に送り込めなくなる障害です。糖尿病・高血圧・高脂血症などの生活習慣病が要因の動脈硬化や、前立腺がん・前立腺肥大・直腸がんなどの外科手術による神経・血管の損傷も原因と考えられています。

神経障害によるもの

糖尿病性神経症・てんかん・脳卒中・パーキンソン病・多発性硬化症などの神経障害によって、性的刺激を受ける中枢神経とその興奮を伝える末梢神経が阻害されてEDとなる場合があります。

内分泌機能の低下によるもの

精巣で主に作られる男性ホルモン「テストステロン」の低下によってEDとなる場合があります。テストステロンは性欲や勃起力、精子の生成などさまざまな性機能を維持する働きを担っています。

30代頃から徐々に分泌量が減少し、テストステロンの低下はEDだけでなく男性の更年期障害の要因にもなります。減少の原因としては、加齢・ストレス・喫煙・飲酒などが考えられます。

心因性のED

心因性のEDは身体の機能自体には問題がなく、心理的・精神的な要因で起こるEDです。うつ病や統合失調症のような精神疾患だけでなく、仕事のストレスや夫婦関係の問題、幼少期のトラウマなど原因は多岐にわたります。

1人で解決しようとせず専門家に相談しED治療薬を試すことも重要ですが、パートナーに悩みを打ち明け、二人で協力して克服することも大切です。

薬剤性のED

普段から常用している薬の副作用が原因で起きるEDです。精神安定剤・抗うつ薬・睡眠薬・向精神薬を服用している方や、降圧剤・高脂血症治療薬・胃潰瘍治療薬などを長期的に服用している方に多くみられます。

20代の若い世代でも精神安定剤の服用による薬剤性EDが起きていることがあり、気になる症状がある場合は専門クリニックで問診を受けることをおすすめします。

レビトラは媚薬ではありません

レビトラは服用しただけで勃起を起こす薬ではなく、性的興奮を増大させる作用や性欲増進作用はありません。性的刺激があってはじめて勃起に至り、レビトラはあくまで勃起を補助する医薬品です。

レビトラの作用時間

規格効果の持続時間
5mg約4時間
10mg約5時間
20mg約7〜10時間

同じED治療薬のバイアグラに比べると作用時間はやや長いですが、シアリスよりは短くなっています。レビトラは服用後の効果発現がED治療薬の中で最も速く、即効性に優れているため、短時間ですぐ効果を得たい方に適しています。

服用後、空腹時なら約20分程度、通常なら40分程度で体内に成分が吸収されるため、性行為の1時間前に服用するのが最適なタイミングといわれています。

バイアグラに比べてレビトラは食事の影響を受けにくいとされていますが、全く影響がないわけではありません。食後にレビトラを服用した場合、空腹時と比べて効果がかなり低下し、発現時間の遅延など作用時間にも影響が出る可能性があります。

食事とレビトラを併用した場合、最悪で効果が半減する可能性があるため、空腹時もしくは食後2時間程度のインターバルをあけてから服用することが推奨されています。なお、食後2時間程度のインターバルをあけたとしても、脂質の多い食べ物を摂取していた場合は成分の吸収が妨げられるため、あっさりとした食事を心がけましょう。

レビトラの副作用

レビトラには「顔のほてり」「目の充血」「頭痛」「動悸」「胸焼け」などの副作用が確認されています。特に「顔のほてり」や「目の充血」は服用した方のほとんどに表れる症状ですが、レビトラの血管拡張作用によるものであり、効果が出始めたサインと捉えて問題ありません。

これらの症状は服用後20〜40分ほどで出始めます。他にも鼻づまりや、光に過敏になって色が変化して見える症状が出る方もいます。レビトラの作用時間内(4〜6時間前後)にこれらの症状が治まれば特に問題はありませんが、長期的に服用して眼に影響が出ている場合は眼科検診も含めて医師に相談してください。

顔のほてり

レビトラの血管拡張効果によって血液の循環が促進され、顔全体に赤みを帯びて熱く感じる症状です。お酒を飲むと顔が赤くなるような方は、レビトラ服用時にも同じ傾向がみられます。

頭痛

普段からお酒を飲むと頭痛が起こる方は、レビトラ服用時にも同様の頭痛を発症する可能性が高いとされています。頭痛がひどい場合は、ロキソニンなどの市販の頭痛薬を併用しても問題ありません。

動悸

レビトラの作用によって身体の血管が拡張し、心臓の動きが多少激しくなり、普段よりも動悸を感じることがあります。心臓に大きな疾患がなければ特に心配する必要はありませんが、作用時間を超えても動悸が治まらない場合は医師の診察を受けてください

胸焼け

レビトラが男性器の海綿体平滑筋以外の平滑筋を弛緩させることがあるため、胃の内容物が逆流しないよう働く平滑筋が弛緩されて胃酸が逆流し、胸焼けなどの不快感が生じる場合があります。

このような症状が起きた場合は、市販の胃腸薬や胃酸を抑える薬を服用して問題ありません。ED治療薬の服用直後に胃腸の不快感を感じる方は、胃腸薬を同時に服用すると有効です。

重篤な副作用

症例自体は少ないものの、重篤な副作用が報告された事例も存在します。最悪の場合は心筋梗塞など命に関わる症状もあり、上記以外の異常な症状が表れた場合は即座にレビトラの服用を中止し、医師の診察を受けてください。

視覚異常

光に過敏に反応して常にまぶしく感じたり、青いサングラスをかけているように見えたり、青と緑の色彩を判別できなくなるなどの視覚異常が起きる場合があります。多くの場合はレビトラの作用時間内(4〜6時間)で症状が治まりますが、長時間症状が続く場合や著しい視力低下が起きた場合は、すぐに眼科専門医の診察を受けてください

持続勃起症

プリアピズムと呼ばれる、4時間以上も痛みを伴う勃起状態が続く持続勃起症を発症した事例が海外で確認されています。白血病などの血液関係の疾患を持つ方に起こりやすいとされています。放置すると陰茎組織損傷や勃起機能の永続的な喪失につながる可能性が高いため、万が一このような症状が起きた場合は即座に医師の診察を受けてください。

副作用を抑えるには

副作用を抑える対処法として、有効成分の用量を減らして服用する方法があります。20mg錠で頭痛や胸焼けが起こる場合は10mg錠に変更する、もしくは20mg錠をピルカッターで半分に割って服用するなどの方法が有効です。

レビトラと心臓の因果関係

バイアグラと同様に、レビトラを含むED治療薬が心臓に悪影響を及ぼすと考える方も多いようですが、これは正確な服用方法や併用禁忌薬に対する正しい知識がない方が服用し、命を落としてしまった事例が報道されたことが原因と考えられます。

レビトラ自体は血管を拡張する効果があるだけであり、服用が直接心臓に負担をかけることはありません。性行為が通常よりも激しくなった結果として心臓に負担がかかるケースはありますが、レビトラによる直接的な心臓への悪影響はないとされています。

狭心症など心疾患の持病がある方がレビトラの服用を検討する場合は、以下の2点を必ず確認してください。

  1. 硝酸剤の確認:現在処方されている薬の中に、硝酸イソソルビドやニトログリセリンを主成分とする硝酸剤が含まれていないか確認してください。レビトラと硝酸剤を併用すると、両方の血管拡張作用の相乗効果で血圧が急激に低下し、命に関わる危険があります。
  2. パートナーへの事前告知:性行為を行う相手にレビトラを服用していることを事前に伝えてください。狭心症の発作が起きた際に応急処置としてニトログリセリンを投与されると、血圧が急激に下がり大変危険です。

レビトラの女性への効果

レビトラは男性の勃起不全を改善させるED治療薬であるため、女性には基本的に効果がないとされています。しかし血管を拡張して血流を良くするレビトラの基本作用により、女性の不感症改善への効果もあるのではないかと研究されています。

女性が服用することで血流が促進され、女性器の神経が過敏になり、性的感度が向上したという報告もあるようですが、あくまで非公式な見解であり医学的な裏付けはありません

レビトラは男性用に開発されたED治療薬であり、女性が服用した場合の効果は医学的に証明されておらず、副作用の詳細も分かっていないため、現状では女性のレビトラ服用はおすすめできません

レビトラの保存方法

レビトラは錠剤がシートに入ったままの状態であれば、製造から約2年が使用期限とされています。ただし2年というのはあくまで未開封が条件のため、開封後はできるだけ早めに服用してください。

シートのままの保存法

基本的に直射日光を避けて室温で保存してください。冷蔵庫に入れる方もいるようですが、取り出した際に温度差でシート内が湿気を帯びてしまう可能性があるため、暗い場所で室温保存がベストです。

シートから取り出した後の保存法

シートから錠剤を取り出して保存する場合は使用期限が短くなりますが、高温多湿と直射日光を避けて保存すれば1年程度は劣化なく使用できます。取り出す際は消毒薬等で手をしっかり除菌し、水気を拭き取った手で扱いましょう。取り出した日時が分かるよう、保管ケースに開封日時を明記しておくと便利です。

錠剤を割った際の保存法

ピルカッター等で錠剤を割った残りを保存する場合は、割った錠剤をラップ等で包み、空気に触れるのを防いでください。半分に割ったレビトラは表面のオレンジ色のコーティングが切断面で剥がれているため、湿気を含みやすくなっています。

密閉容器で保管したとしても、夏なら2日程度、冬でも1週間前後を目安に服用するようにしてください。

レビトラ服用時の注意点

レビトラは服用後約20分〜1時間で体内に吸収されて効果が出始めるため、性行為の1時間前に服用するのが適切なタイミングです。バイアグラに比べて食事の影響は少ないとされていますが、全く影響がないわけではありません。空腹時に比べて食後の服用は効果が半減する可能性があるため、空腹時の服用が推奨されています。

飲み方

水で服用するのがベストですが、水がない場合はお茶や清涼飲料水で飲んでも問題ありません。ただしグレープフルーツジュースとの併用は危険です。グレープフルーツジュースは血中濃度を高め、レビトラの副作用が出やすくなる可能性があります。

アルコールとの服用

アルコール飲料と一緒に服用しても大きな問題はありません。適量のアルコールはリラックス効果が期待でき、レビトラの効果を促すこともあります。

しかし一定以上のアルコールを摂取すると、脳からの神経伝達が妨げられて勃起自体ができなくなる逆効果が生じるため注意が必要です。

噛み砕くと効果が早い?

レビトラは胃酸と体温の働きで十分溶けるため、噛み砕いて飲んでも効果の発現が早まることはありません。特にレビトラの有効成分バルデナフィル塩酸塩水和物は水に溶けやすい性質を持っているため、ED治療薬の中で最も即効性があるとされています。

レビトラはあくまで勃起機能をサポートするED治療薬であり、大量に服用しても効果が高まるわけではありません。1日1回の服用を守り、次回服用までは最短でも24時間以上のインターバルをあけてください。

服用が認められない場合

以下のような持病や薬の服用を行っている方は、レビトラの服用が認められていない場合があります。

以前にレビトラ服用でアレルギーを起こした方

「かゆみ」「眼瞼そう痒感」「発疹」などの過敏反応が起きた方は、レビトラの服用にご注意ください。

硝酸薬や一酸化窒素供与剤を使用中の方

飲み薬や貼り薬を含む硝酸薬、ニトログリセリン・亜硝酸アミル・硝酸イソソルビドなどの一酸化窒素供与剤を投与中の方は絶対にレビトラを服用しないでください。レビトラはPDE5阻害薬であり、一酸化窒素の弛緩反応を増強するため、硝酸剤と併用すると急激な血圧低下を引き起こし、命に関わる危険があります。

心臓に関わる持病がある方

狭心症や重度の心血管系障害・心不全などがある方は、性行為自体が危険行為と考えられています。過去6か月以内に心不全・不安定狭心症・命に関わる不整脈などを発症した方は、臨床試験からも除外されています。

脳血管に疾患のある方

脳梗塞や脳出血などの疾患がある方は、血圧の変化に対して脳循環を一定に保つ自動調節機能に障害があるとされており、血圧低下が脳循環の低下に結びつく可能性があります。

重度の肝機能障害のある方

レビトラは主に肝臓で代謝されるため、重い肝機能障害がある方は肝臓機能の低下によりレビトラの排泄が遅延し、血漿中濃度が増大する可能性があります。

抗不整脈薬(塩酸アミオダロン)を使用中の方

バルデナフィルと塩酸アミオダロンの併用でQTc延長作用が増強する可能性があるため、塩酸アミオダロンを服用している方のレビトラ服用は認められていません。

上記以外にも、腎臓や肝臓の疾患・低血圧・高血圧・遺伝性の目の疾患のある方や、他のED治療薬や既に服用している薬がある方は、医師や薬剤師にご相談ください。レビトラ服用以前に、性行為自体が心臓に負担をかけるため、ご自身の健康状態をしっかりと把握し、不安な点は随時医師と相談するようにしてください。

レビトラの飲食時の服用について

レビトラの有効成分は胃で溶けた後、十二指腸・小腸を経て腸で吸収されます。脂質の高い食事を摂取した後に服用すると、腸に脂の膜が張って有効成分が吸収されにくくなるため、空腹時の服用が推奨されています。

食後に服用するとき

食後にレビトラを服用する場合は、揚げ物や焼肉などの脂質の高い食事をなるべく避け、お蕎麦やサラダなど比較的さっぱりとした食事を心がけてください。腹七分目程度に抑え、食後2時間程度のインターバルをあけてから服用すると、より高い効果が期待できます。

空腹時にレビトラを服用して有効成分を吸収させた後であれば、食事をしても効果に影響はありません。

飲酒した時

適量のアルコールはリラックス効果により、レビトラの効果を促すことがあります。しかし飲みすぎると勃起や射精ができにくくなる逆効果が生じるため注意が必要です。

お酒の弱い方がレビトラと合わせて飲酒した場合、血管拡張効果によってアルコールが一気に体内に回り、倒れてしまう可能性があります。お酒に弱い方は飲酒量に十分注意してください。

レビトラの処方

クリニックや医療機関によって異なりますが、一般的なレビトラ処方の流れは以下の通りです。

  1. クリニックまたは医療機関に来院:事前予約が必要な場合と不要な場合があるため、WEBサイト等で事前に確認するのがおすすめです。基本的に自由診療のため保険証の提示は不要ですが、医療機関によっては身分証明が必要な場合もあります。
  2. 問診票の記入:現在服用している薬があれば合わせて記載してください。レビトラと併用できない薬を既に服用している場合があるため、正確に記載することが重要です。クリニックによってはWEBサイトから事前に問診票をダウンロードできるところもあります。
  3. 問診:医師またはカウンセラーによる問診が行われます。レビトラの服用方法や注意点の説明があり、クリニックによっては血圧等の測定が行われる場合もあります。不明点や不安なことがあれば遠慮なく質問し、不安を払拭しておきましょう。
  4. 処方:ほとんどのクリニックでは問診終了後に速やかにレビトラが処方されます。院内で処方する場合と、別の薬局で処方となる場合があります。1錠から処方可能なクリニックもあれば、シート単位の処方となるところもあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。

2回目以降の処方

一度診察を受けた場合、2回目以降は特に問診を行わないクリニックも多いようです。以前の使用で問題がなければ、数分で処方されることもあります。

遠隔診療

最近ではパソコンやスマートフォンを使った遠隔診療サービスを導入しているクリニックも増えています。専用のWEBサイトやアプリで医師とビデオ通話による問診を受けることができ、薬は指定の住所に配送されます。クレジットカード決済に対応しているクリニックも多く、全く他人と接触せずにED治療薬を処方してもらうことが可能です。

レビトラの費用面

レビトラの処方は自由診療のため、クリニックや医療機関によって価格が異なります。一般的な価格帯は以下の通りです。

規格価格帯(1錠あたり)
10mg1,500円前後
20mg2,000円前後

5mg錠はあまりクリニックでは取り扱われておらず、主に10mg錠と20mg錠が処方されています。5mg錠はED治療薬初心者の導入として使用・処方されることが多いようです。

薬剤以外の費用

クリニックによってはレビトラの料金に加えて、診察時の受診料が別途必要となる場合があります。一般的に5,000円〜10,000円程度とされているため、レビトラの価格とあわせて事前にクリニック等へ問い合わせておくのがおすすめです。

レビトラのジェネリック医薬品

日本国内では正規のレビトラジェネリックは存在していません。レビトラの特許が有効であるため、厚生労働省から認可を受けた正規のジェネリック薬は販売されていないのが現状です。

国内の医療機関でレビトラのジェネリック薬が処方されることは原則としてありませんが、海外から個人輸入したジェネリック薬を「正規」と称して処方するグレーなクリニックもあるため注意が必要です。

日本でのジェネリック解禁について

日本国内でレビトラのジェネリックが認可されるには、バイエル薬品が保有するレビトラの特許が期間満了を迎えることが条件です。

レビトラには有効成分バルデナフィルの物質特許、勃起不全改善効果に対する用途特許、そして同じバルデナフィル塩酸塩水和物を使用した薬剤の製法特許の3種類が存在します。これらすべてをクリアしたうえで厚生労働省の認可が下りてはじめて、正規のレビトラジェネリックが処方可能となります。

バイエル薬品の製法特許はかなり複雑で、特に水に溶けやすい性質を持つバルデナフィル塩酸塩を固体の錠剤に生成する技術は難易度が高いとされています。

インド製のジェネリック

インターネットで販売されているレビトラジェネリックはすべてインド製です。インド国内では2005年まで物質特許が定められていなかったため、特定の条件のもとでジェネリック薬の製造・販売が行われています。

代表的なものとして以下の製品があります。

  • バリフ:アジャンタ・ファーマ社製。タブレット型とゼリー状の2種類
  • ビリトラ:センチュリオン・ラボラトリーズ社製。小さいタブレット錠剤が特徴
  • ジェビトラ:サンライズ・レメディーズ社製。タブレット型・ソフトタブレット型・ゼリー状など種類が豊富
  • サビトラ:サバ・メディカ社製。インドのCDSCO(中央医薬品基準管理機構)の承認を得た医薬品

これらはレビトラと同じバルデナフィルを有効成分としていますが、国際的にはレビトラの特許が有効であるため、正確には「ジェネリック」ではなくインド版レビトラコピー品といえます。

偽造品に要注意

通販サイト等で比較的簡単に購入できますが、粗悪品や偽造品を販売する悪徳業者も少なくありません。ネット通販で売買されているレビトラジェネリックの半数前後が偽造品や粗悪品といわれています。

粗悪品や偽造品は健康被害を及ぼすだけでなく、最悪の場合は死亡事例も海外で報告されています。クリニックで処方されているからといって安易に手を出すのは大変危険です。

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本記事の監修者・執筆者

メドノア編集部が監修・執筆。
記事により薬剤師による執筆、また、適宜、医療系国家資格を有する専門家(看護師資格を有し、総合病院で勤務。退職後、出版社に勤務し、医学誌の編集も担当)が、医学的記述や表現に不自然な点がないか確認をしています。
確認済みの記事には、その旨記載しております。

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