海外製ジェネリックED治療薬は、主にインドで製造されている日本国内で未承認のジェネリック医薬品です。バイアグラ・レビトラ・シアリスと同じ有効成分を含むとされていますが、厚生労働省の認可を受けておらず、正規の処方ルートでは流通していません。
この記事では、カマグラ・バリフ・メガリスなど代表的な海外製ジェネリックの種類と特徴、そしてインターネット通販で購入するリスクについて詳しく解説します。
海外製ジェネリック医薬品とは
日本ではED治療薬は原則として医師の処方箋による処方薬です。しかし、厚生労働省の認可が下りていない海外製の未承認ジェネリック薬が、インターネット等の不正規ルートで購入できてしまうのが現状です。
正規の処方以外で入手した海外製ジェネリックED治療薬の6割近くが粗悪品・偽造品といわれており、思わぬ健康被害をもたらすだけでなく、最悪の場合は死亡事故につながった事例も海外で報告されています。
バイアグラ系の海外製ジェネリック
カマグラ
インドのムンバイに本社を置く製薬会社アジャンタ・ファーマ社が製造・販売するインド版のジェネリックバイアグラです。有効成分はバイアグラと同じシルデナフィルとされています。
バイアグラとの大きな違いは薬剤の形状バリエーションの豊富さにあります。通常の錠剤に加え、水に溶かして飲む発泡剤タイプ、ライチ味やグァバ味のゼリー状タイプ、バナナ味やパイナップル味の水なしで飲めるタブレットタイプなど多種多様です。
有効成分は同じとされるため副作用や併用禁忌薬もバイアグラと同様ですが、形状が多様なため効果にバラつきがあるといわれています。
レビトラ系の海外製ジェネリック
バリフ
アジャンタ・ファーマ社が製造・販売するレビトラのジェネリック薬です。有効成分はレビトラと同じバルデナフィルとされています。従来のタブレット型に加え、ゼリー状の薬剤の2種類が販売されています。
ゼリー型は1週間分を1パックとして、7種類のフレーバー(オレンジ・パイナップル・いちご・バナナ・ミント・バタースコッチ・カシス)が含まれているのが特徴です。
なお、レビトラの製造・販売元であるバイエル社からインドでのバリフの製造・販売中止を求める裁判が起こされ、現在インド国内ではバリフの製造が停止されています。インド以外の国での販売は継続されているため入手自体は可能とされていますが、今後の流通は不透明です。
サビトラ
インドのマハーラーシュトラ州に拠点を置くサバ・メディカ社が製造・販売するレビトラのジェネリック薬です。有効成分はレビトラと同じバルデナフィルとされています。2003年設立の比較的新しい製薬会社で、サビトラのほか抗インフルエンザ剤や鎮痛剤なども手がけています。
バイアグラのジェネリックであるシルデナフィル薬や、シアリスのジェネリック薬も製造・販売していますが、いずれも日本国内はもちろんインド以外では正規のジェネリック薬として認可されていません。
ビリトラ
インドのグジャラート州に拠点を置くセンチュリオン・ラボラトリーズ社が製造・販売するレビトラのジェネリック薬です。有効成分はレビトラと同じバルデナフィルとされ、同じ20mgを含有しながらも本家レビトラより錠剤が小さいのが特徴です。
センチュリオン・ラボラトリーズ社は東南アジアや中東を中心に抗うつ剤や抗生物質などを輸出しており、ビリトラのほかED・早漏の改善薬なども製造・販売しています。
シアリス系の海外製ジェネリック
メガリス
インドのムンバイに本社を置くマクローズ社が製造・販売するシアリスのジェネリック薬です。有効成分はシアリスと同じタダラフィルとされています。
マクローズ社はインド国内で急成長している製薬会社で、マラリアやHIVのジェネリック治療薬の開発・販売を主力としています。メガリスは本家シアリス同様に10mgと20mgの錠剤を販売しており、効果や特徴はシアリスと変わりがないとされていますが、日本国内はもとよりインド以外の国々では承認されていないため使用には大きなリスクが伴います。
タダシップ
インドのムンバイに拠点を置くシプラ社が製造・販売するシアリスのジェネリック薬です。有効成分はシアリスと同じタダラフィルとされています。
シプラ社は2万人以上の従業員を抱えるインド有数の製薬企業で、バイアグラのジェネリック薬やAGA治療薬のジェネリック薬なども製造・販売しています。タダシップの効果や特徴はシアリスと同等とされていますが、日本国内では承認されていないジェネリック治療薬です。
タダポックス
インドのサンライズ・レメディース社が製造・販売するシアリスのジェネリック薬です。最大の特徴は、シアリスの有効成分であるタダラフィル20mgに加え、早漏治療薬プリリジーの有効成分ダポキセチン60mgを配合している点です。
EDに悩む方の多くが早漏も併発しているとされており、タダポックスはその両方に効果が期待されています。しかし日本国内はもとよりインド以外の国々では承認されていないジェネリック治療薬であり、使用には大きなリスクが伴います。
タダリス
アジャンタ・ファーマ社が製造・販売するシアリスのジェネリック薬で、正式名称は「タダリスSX」です。有効成分はシアリスと同じタダラフィルとされ、本家シアリスと同様に10mg錠と20mg錠が流通しています。
アジャンタ・ファーマ社はバイアグラのジェネリック薬カマグラやレビトラのジェネリック薬バリフも手がけるインドの有名な製薬企業ですが、タダリスも含め日本国内では承認されていないジェネリック治療薬です。
海外製ジェネリックのリスクまとめ
上記で紹介した海外製ジェネリックED治療薬は、いずれも日本の厚生労働省に承認されていない未承認医薬品です。以下の点に十分注意してください。
- 不正規ルートで入手したED治療薬の6割近くが粗悪品・偽造品とされている
- 予想外の副作用や健康被害が生じても、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる
- 有効成分の含有量が表示と異なる場合や、有害な不純物が混入している可能性がある
- 海外での死亡事例も報告されている
ED治療薬はバイアグラ・レビトラ・シアリスともに日本国内で承認されたジェネリック薬が存在します。安全にED治療を行うためには、医療機関で国内正規品のジェネリック薬を処方してもらうことを強くおすすめします。