頭頂部の薄毛、いわゆる「つむじハゲ」は自分では気づきにくい場所だからこそ余計に気になるという方が多いのではないでしょうか。通常、つむじの中心部には毛髪がなく地肌が見えていますが、その範囲が明らかに大きくなっている場合はつむじハゲを発症している可能性があります。
この記事では、つむじハゲの見分け方や原因、そして今すぐ実践できる改善方法と対策について詳しく解説します。
頭頂部の薄毛「つむじハゲ」とは
つむじとは頭部において毛髪が渦を巻くように放散している中心部のことで、通常は頭頂部にみられます。つむじには右巻きと左巻きの2種類があり、ほとんどの方はつむじが頭頂部に1つだけですが、複数のつむじがある方やつむじが全くない方もいます。
地肌の範囲が他の方と比べて明らかに大きくなっている場合は、つむじハゲを発症している可能性があります。普段は自分のつむじを目にする機会が少ないため、頭頂部を手で触った際にボリュームを感じなかったり、指に触れる地肌の面積が広いと感じた場合は注意が必要です。
つむじハゲの見分け方
自分のつむじが健康なのか、つむじハゲが進行しているのかを見分けるには、以下のポイントをチェックしてみましょう。
つむじ周辺の毛髪量
健康なつむじはつむじ周辺に毛髪が密集しており、地肌が見えるのは中心部のごく小さな範囲のみです。一方、つむじハゲが進行している場合は中心部だけでなく周辺の頭皮も広い範囲にわたって地肌が透けて見えます。
確認するには合わせ鏡やスマートフォンで頭頂部の写真を撮り、客観的に地肌の見え方を観察するのが効果的です。
毛髪の太さや質感の変化
健康な毛髪は太くハリがありますが、つむじハゲが進行すると毛髪は細く柔らかい「軟毛」に変化していきます。頭頂部の毛髪が側頭部や後頭部と比べて明らかに細くなっている場合は要注意です。
この現象は「軟毛化」と呼ばれ、AGAの症状のひとつでもあります。最近髪質が変わった方や、つむじ周りだけ髪が細くなってきた方は注意が必要です。
頭皮の色
正常な状態であればつむじ部分の頭皮は白色または薄い青色をしています。一方、つむじハゲの方の頭皮は赤っぽい色や日焼けしたような色をしており、皮脂がたまったり炎症を起こしていることが多いです。
抜け毛の量
健康な方の1日あたりの抜け毛は50〜100本程度とされていますが、つむじハゲが進行するとこれよりも明らかに多くなります。洗髪時やブラッシング時の抜け毛が以前と比べて増えていると感じたら要注意です。
皮脂やフケの量
つむじハゲの方は頭皮環境が悪化しているケースが多く、フケの量が増える傾向にあります。フケがたまると毛穴がふさがり細菌が繁殖しやすくなるため、急にフケが増えた場合は頭皮環境の悪化のサインと考えましょう。
つむじハゲの原因
AGA(男性型脱毛症)の初期状態
AGAは思春期以降に頭頂部や生え際の髪の毛が徐々に薄くなっていく脱毛症です。AGAには頭頂部が薄くなるO字型と、前頭部の生え際が後退するM字型があります。
AGAの原因は、テストステロンが5αリダクターゼという酵素によってジヒドロテストステロン(DHT)に変換されることにあります。DHTが毛母細胞の分裂を阻害し、脱毛を引き起こします。思春期以降の男性で発症するつむじハゲはAGAの初期状態である可能性があり、クリニックでの治療が必要です。
生活習慣の乱れ
つむじハゲは生活習慣の乱れが原因で発症する場合もあります。睡眠中に分泌される成長ホルモンは毛髪の発育を促進しますが、十分な睡眠が確保されないと分泌量が減少し、毛髪にも悪影響を及ぼします。
不健康な頭皮環境
頭皮が黄色くなっている場合は酸化した皮脂が蓄積している可能性があり、赤くなっている場合は炎症が起きていることを意味します。こうした不健康な頭皮環境は抜け毛を促進し、つむじハゲの原因となります。
つむじハゲの改善方法と対策
つむじハゲは放っておくと徐々に進行するため、早めの対策が欠かせません。具体的な改善方法は以下の通りです。
生活習慣の見直し
良質な睡眠の確保はつむじハゲの改善に大きな効果をもたらします。特に入眠後の3時間は成長ホルモンが多量に分泌されるとされているため、早めに就寝する習慣を身につけましょう。
就寝前にスマートフォンやパソコンの画面を見ると、ブルーライトの影響でメラトニン(眠気を誘発するホルモン)の分泌が減少し、睡眠の質が低下します。就寝前はストレッチなどでリラックスして過ごすのがおすすめです。
また、禁煙や飲酒量の見直しも重要です。飲酒の1日あたりの目安はビールなら中瓶1本、日本酒なら1合程度にとどめましょう。
頭皮マッサージで血行促進
頭皮マッサージで血管を揉みほぐすことで血流が改善され、毛髪の発育に必要な栄養素を毛根に届けやすくなります。薄くなっている頭頂部を中心に毎日マッサージを行いましょう。
ただし、頭皮マッサージだけではAGAによるつむじハゲは改善できません。原因となるDHTの抑制には治療薬が必要です。あくまでも頭皮環境を整えるための補助的な方法として取り入れましょう。
AGA治療薬や育毛剤の使用
つむじハゲの原因がAGAである場合は、専用の治療薬が必要です。
| 治療薬 | 一般名 | 作用 |
|---|---|---|
| プロペシア | フィナステリド | 5αリダクターゼII型を阻害し、DHTの生成を抑制 |
| ザガーロ | デュタステリド | 5αリダクターゼI型・II型の両方を阻害 |
| ミノキシジル(外用) | ミノキシジル | 頭皮の血行を促進し、発毛を直接促す |
AGA以外が原因のつむじハゲには、市販の育毛剤を活用する方法もあります。育毛剤は発毛剤と比べるとやや効果は穏やかですが、毛髪の成長促進や頭皮環境の改善に役立ち、副作用の心配も少ない点がメリットです。
まとめ
つむじハゲは自分では気づきにくい場所にある一方、他人の目につきやすい部位でもあります。毛髪量・髪質・頭皮の色・抜け毛の量・フケの5つのポイントを定期的にチェックし、変化を見逃さないことが大切です。
つむじハゲの進行を防ぐには、生活習慣の改善と頭皮ケアを基本としつつ、AGAが原因である場合は専門のクリニックで適切な治療を受けることが重要です。早めの対策で頭頂部の薄毛を改善していきましょう。