1970年に足摺病院が美しく豊かな海と山に囲まれたこの地に開院されて以来、私たちは患者さんと顔の見える関係を重視しながら、地域医療に貢献してまいりました。45年の歳月が流れる間に、産業構造や人口動態の変化による市勢に合わせて、医療提供体制は救急医療から慢性期の疾患を主体としたものにシフトしてきました。私たちは医療を通じて、主役である地域住民の皆さまとともに喜怒哀楽を分かち合いながらともに歩むことで、親しい関係を築いてくることができたと実感しております。
21世紀もはや15年が過ぎました。日本の経済が成熟し、全国規模で高齢化が急速に進む中、高齢化率40%を超えた土佐清水市は、超高齢化社会の最先端を走っていて、将来の日本の姿を先取りしていると言われることもあります。しかし、時代がどんなに変わろうとも、住みなれた場所で安心してその人らしく暮らしていきたいという願いは万人に共通するものです。
現在、国はそのような少子高齢化社会に合わせて、急性期から在宅医療及び介護サービスまでを網羅した「地域包括ケア体制」の構築を進めています。一つの病院(診療所)単体では対応できない症例や疾患を地域全体が連携して切れ目なくサービスを提供するものであり、10年後の将来を見据えた最も効率的でわかりやすい機能分化の在り方です。
当院は、地域包括ケア体制の「かかりつけ医」として健康増進と良質なプライマリケアを提供する役割を担い、皆様の生きる支えになることが第一の使命だと考えております。これからも、医療・介護を通して皆様の生活をサポートできるよう一層努力を続けてまいりますので、何とぞ変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます。