ED治療に裏道なし!ジェネリックED治療薬を安全に使うために

ジェネリック医薬品の認知が広がるにつれて、「バイアグラ以外のED治療薬にもジェネリックはないのか」という声が増えています。

現在、日本国内ではバイアグラ・シアリス・レビトラの3種すべてにジェネリックが存在します。しかしそれを知らず、海外通販や個人輸入で入手しようとする方が後を絶ちません。この記事では、ジェネリックED治療薬を安全に利用するための正しい知識を解説します。

目次

日本で承認されているジェネリックED治療薬

まず現状を整理しましょう。日本国内で正規に承認されているジェネリックED治療薬は、以下の3種類です。

先発薬有効成分ジェネリック名国内販売開始
バイアグラシルデナフィルシルデナフィル錠VI
シルデナフィルOD錠VI
2014年
シアリスタダラフィルタダラフィル錠CI2020年
レビトラバルデナフィルバルデナフィル錠VI2020年

いずれも厚生労働省の厳格な審査を経て承認された正規品であり、先発薬との生物学的同等性が証明されています。国内の医療機関で処方を受けることが可能です。

ジェネリック医薬品が販売されるまでの仕組み

ジェネリック医薬品は、先発薬の特許が期限切れを迎えて初めて製造・販売が可能になります。特許には主に以下の種類があります。

  • 物質特許:有効成分そのものに関する特許
  • 用途特許:有効成分の使用目的に関する特許
  • 製法特許:製造方法に関する特許

これらすべての特許が切れた後、ジェネリックメーカーが製造を行い、品質・安全性・同等性について日本の基準で厳しくチェックを受けたうえで承認されます。

海外通販・個人輸入に潜む危険

国内でジェネリックが手に入るにもかかわらず、「もっと安い」という理由で海外通販や個人輸入代行サービスを利用しようとする方がいます。しかし、これには以下のような深刻なリスクが伴います。

偽造品の混入リスク

インターネットで流通するED治療薬のうち、約4割が偽造品であるという調査結果があります。偽造品には以下のような問題があります。

  • 有効成分がまったく含まれていない
  • 有効成分の含有量が過剰または不足している
  • 不純物や有害物質が混入している
  • 表示と異なる成分が含まれている

過去には偽造ED治療薬の服用により、重篤な健康被害や死亡事例も報告されています。見た目だけでは本物と偽物の区別がつかないため、非常に危険です。

医師の診察を受けないリスク

ED治療薬には併用禁忌薬が存在します。特に硝酸薬(ニトログリセリンなど)との併用は、急激な血圧低下を引き起こし、命に関わる危険があります。

医療機関を介さずに薬を入手すると、こうした禁忌事項の確認が行われないまま服用してしまう恐れがあります。自分の持病や服用中の薬との相互作用を医師に確認してもらうことは、安全なED治療の大前提です。

救済制度の対象外になる

国内で正規に処方された医薬品で副作用が起きた場合、「医薬品副作用被害救済制度」による補償を受けることができます。しかし、個人輸入で入手した薬はこの制度の対象外です。万が一の健康被害が起きても、すべて自己責任となります。

国内ジェネリックを使えば費用面の不安も解消

海外通販に手を出す方の多くは、「費用を抑えたい」という動機を持っています。しかし、国内のジェネリックED治療薬を利用すれば、十分にコストを抑えることが可能です。

薬剤先発薬(1錠)ジェネリック(1錠)
バイアグラ系(50mg)約1,500〜2,000円約800〜1,200円
シアリス系(20mg)約2,000〜2,500円約1,200〜1,600円
レビトラ系(20mg)約2,000〜2,500円約1,000〜1,500円

先発薬に比べて30〜50%のコスト削減が可能です。安全性が保証された国内正規品でこれだけの費用差があるのですから、わざわざリスクの高い海外通販を利用する必要はありません。

安全にED治療を受けるために

ED治療において最も大切なのは、「正しい道」を選ぶことです。具体的には以下のステップを踏みましょう。

  • 医療機関を受診する——問診のみで処方が受けられるクリニックが多く、ハードルは低い
  • ジェネリックを希望する旨を医師に伝える——先発薬との違いや選択肢を説明してもらえる
  • オンライン診療も選択肢に入れる——自宅から受診でき、薬は郵送で届く
  • 海外通販・個人輸入は利用しない——どんなに安くても偽造品のリスクは排除できない

まとめ

日本国内ではバイアグラ・シアリス・レビトラの3種すべてにジェネリックが承認されており、医療機関で安全に処方を受けることができます。

海外通販や個人輸入で薬を入手する行為は、偽造品のリスク、健康被害のリスク、救済制度の対象外になるリスクを伴います。「安さ」に惹かれてこうした手段を選ぶことは、自分自身の健康を危険にさらすことにほかなりません。

ED治療に裏道はありません。国内の医療機関で正規のジェネリックED治療薬を処方してもらうことが、安全で経済的なED治療への最短ルートです。

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本記事の監修者・執筆者

メドノア編集部が監修・執筆。
記事により薬剤師による執筆、また、適宜、医療系国家資格を有する専門家(看護師資格を有し、総合病院で勤務。退職後、出版社に勤務し、医学誌の編集も担当)が、医学的記述や表現に不自然な点がないか確認をしています。
確認済みの記事には、その旨記載しております。

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