さやかさん(26歳)からの相談

さやかさん(26歳)

私の彼の事で相談です。中学生の頃から間違った自慰行為をしていたせいで勃たないと言っています。
今は普通だと言っていましたが、当時は床に擦りつけていたと聞きました。
動画などで自分ではできるのに私とは途中でダメになってしまうそうです。
私が悪いのかと思っていましたが、そうではなく、誰でも上手くできたことがないそうです。
動画では最後まで出来るらしく、どういうことなのか全く意味がわかりません。
私自身も途中までなので凄くフラストレーションが溜まります。
普通のカップルのようにしたいだけなのに、私たちは何をすれば良いんでしょうか。

三松真由美 氏からのアドバイス

三松真由美

さやかさん、間違った自慰行為による射精障害の男性、少なくないのが現状です。
泌尿器科の先生方にうかがいますと、床にこすりつけるくらいは序の口で尿道に紐を入れる、ハンカチできつく縛るなど、女性からすると驚きの自慰行為がたくさんあります。

膣内射精障害とは、自慰行為では射精できるが性行為では射精できないという症状を言います。小堀先生が獨協医科大学越谷病院で15ヵ月間にわたってデータを取ったところ、不妊症で外来した男性患者549人のうち46人がなんらかの射精障害を訴え、そのうちの16人が膣内射精障害 だったそうです。

さやかさんの彼が自分で射精できるというのは、とても強い握力で握って、強い刺激を与えているからです。おそらく10キロ以上です。
それで女性の膣圧で射精できなくなっています。
さやかさんが悪いのではありませんから安心してくださいね。

ではどうすればいい?
自慰行為を一定期間しないでもらって、欲情した頃にセックスをしかけるという方法で改善した人がいますが、また元に戻る場合もあるという事です。
禁欲は若い男性には辛いものですし、精子が溜まりすぎるのもよくありません。
臨床精神科医の阿部輝夫先生によって考案されたコンドーム・マス法という方法がありますが、一度、泌尿器科の先生に診ていただいて、直接指導してもらうのがベストです。

彼氏のほうも、「射精できないからさやかさんに悪いな」と思っているでしょうから、「抱きしめてくれるだけで嬉しい」と明るく答えてください。
射精できないプレッシャーを和らげるために、ふたりで深呼吸したり、「だいじょうぶだいじょうぶ」とやさしく受け止める姿勢も必要です。

さやかさんから、治してあげたいと思う気持ちを真摯な姿勢で伝えてください。
コンドーム・マス法だけでなく、良い病院を探すことも大切です。
ED治療ナビの推薦医院からお調べできますから、お近くでよい先生を捜してみてくださいね。