女性ホルモンと抜け毛・薄毛の関係とは?原因と7つの改善策を解説

女性ホルモンは女性の髪の毛に深く関係しています。エストロゲンやプロゲステロンといったホルモンの分泌量が大きく減少すると、髪の毛にも深刻な影響が出てしまうことがあります。

この記事では、女性ホルモンが髪の毛に与える影響や、更年期における分泌低下のメカニズム、そして今すぐ始められる抜け毛・薄毛の改善策について詳しく解説します。

目次

女性ホルモンは抜け毛に影響する?

女性ホルモンには大きく分けてエストロゲン(卵胞ホルモン)プロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があります。

エストロゲンはいわゆる「女性らしさ」を作り出すホルモンとして知られており、自律神経を整えたり、骨密度を高めたりする働きがあります。さらに、エストロゲンは毛髪の成長を促進させて抜け毛を防ぐ作用も持っています。

毛髪は「成長期・退行期・休止期」というヘアサイクルを循環しながら伸長と脱毛を繰り返しています。エストロゲンはこの成長期を延長させることで、毛髪がより長い期間伸長できるようにサポートする働きをします。

もう一つの女性ホルモンであるプロゲステロンは、妊娠を成立・維持させるためのホルモンです。プロゲステロンもエストロゲン同様に毛髪の成長期を延長させ、抜け毛を防ぐ働きをします。

出産後に大量の抜け毛が発生するケースがありますが、これは妊娠中に大量に分泌されていたエストロゲンやプロゲステロンが出産を境に一気に減少するためです。ただし、これは一時的なホルモンバランスの乱れによるものであり、しばらくすれば正常な分泌に戻るためそれほど心配する必要はありません。

女性ホルモンの分泌量が髪の毛に与える影響

エストロゲンやプロゲステロンは髪の毛の成長や抜け毛の防止と密接な関わりを持つため、これらのホルモンの分泌量が大きく減少すると、髪の毛にも深刻な影響が出てしまいます。

一般にエストロゲン分泌のピークは20代後半とされており、30代を過ぎると分泌量は徐々に減少していきます。そして50歳前後になると急激な減少がみられます。

これはいわゆる「更年期」と呼ばれる時期であり、閉経を挟んだ前後約10年間にみられることが多いとされています。このくらいの年代で抜け毛や薄毛が気になり始めた方は、女性ホルモンの分泌不足が原因となっている可能性が高いといえます。

女性ホルモンのバランスを改善して抜け毛・薄毛を改善する7つの方法

更年期は誰にでも訪れるものであり、女性ホルモンの分泌が低下するのは避けられません。しかし、以下のような工夫によってホルモン分泌量の低下を最小限に抑え、抜け毛や薄毛の予防・改善を図ることが可能です。

1. 有酸素運動を習慣化する

水泳、ウォーキング、ジョギングなどの有酸素運動をすることで血行が促進されてホルモンバランスも改善します。さらに屋外で日光を浴びながら運動すると、セロトニンと呼ばれる脳内の神経伝達物質が多量に分泌されてストレス発散効果も得られます。

2. シャンプーを低刺激性のものに変える

女性ホルモンが低下すると頭皮が乾燥し、バリア機能が低下します。こうした状態ではふとしたことから頭皮に炎症が起き、抜け毛が生じやすくなります。

アミノ酸系の洗浄成分がメインに使われているシャンプーを選び、洗浄力の強い石油系シャンプーの使用は控えるようにしましょう。

3. 早寝早起きの習慣を身につける

女性ホルモンの正常な分泌には適切な睡眠時間の確保が不可欠です。女性ホルモンは身体が休養している睡眠中に多く蓄えられるため、早寝早起きを心がけて十分な睡眠を取るようにしましょう。

4. 禁煙する

喫煙はエストロゲンの産生量を減少させるといわれています。また、喫煙の影響により卵胞の減少が早まり、閉経の時期を早める可能性もあります。さらに頭皮の血流が悪化し、毛母細胞への栄養供給量が減少するなど、毛髪に対しても様々な悪影響が考えられます。

5. 女性用育毛剤を使用する

女性ホルモンには頭皮の血行を促進する作用があるため、分泌低下は血行の低下にもつながります。血行促進作用を持つ育毛剤の使用が効果的です。

以下のような成分が多く配合されている商品を選ぶとよいでしょう。

  • センブリエキス
  • ニンジンエキス
  • M-034
  • カプサイシン
  • ヒキオコシエキス

6. イソフラボンを積極的に摂取する

イソフラボンはエストロゲンと類似した化学構造を持っており、摂取することにより体内で女性ホルモンに近い作用を発揮します。大豆製品に多く含まれているため、納豆・豆腐・豆乳・お味噌など日常の食事から手軽に摂取できます。

毛髪以外にも骨粗鬆症・高血圧の予防や美肌の促進など美容面での効果も期待できるため、食事メニューを工夫して積極的にイソフラボンを摂取しましょう。食事からの摂取が難しい方は、サプリメントを活用する方法もあります。

7. 漢方薬を活用する

更年期障害を含む女性ホルモンの不調には漢方薬がよく用いられます。婦人科などでは当帰芍薬散、桂枝茯苓丸、加味逍遙散などが頻繁に処方されています。

漢方薬は個人の体質によって効果に差がありますが、体質に合えば非常に良い効果が期待できます。医師や薬剤師に相談し、自分の体質に合ったものを選択してもらうことをおすすめします。

まとめ

年齢とともに女性ホルモンが減少するのは避けられませんが、生活習慣の改善や運動、イソフラボンの摂取、漢方の利用などによってある程度補うことが可能です。

女性の場合、男性よりも薄毛治療について消極的な傾向があり、市販の育毛剤や自宅でできるケアで対処しようとする方が大半です。それ自体は悪いことではありませんが、自分でできるケアを行っても改善がみられない場合は、クリニックへの相談も選択肢のひとつです。薄毛の悩みをひとりで抱え込まず、専門の医師に相談してみましょう。

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本記事の監修者・執筆者

メドノア編集部が監修・執筆。
記事により薬剤師による執筆、また、適宜、医療系国家資格を有する専門家(看護師資格を有し、総合病院で勤務。退職後、出版社に勤務し、医学誌の編集も担当)が、医学的記述や表現に不自然な点がないか確認をしています。
確認済みの記事には、その旨記載しております。

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