チェリーEDになってしまった男性ならきっと一度は考えたことがある「EDは遺伝するのか?」という疑問。この度その疑問を解くヒントとなる研究結果が発表されました。

世界初の研究報告
その興味深い研究結果は、米国医師会の学術誌である「Archives of Internal Medicine」に掲載されました。
これによれば、勃起障害(ED)の原因の4割は、遺伝である可能性が極めて高いといいます。EDと遺伝子の関係性についての研究報告は世界初だということです。

双子で調査
シアトル疫学研究情報センターのMary E. Fischer氏らで作られた研究グループは、よく似た環境で育った双子の二人ともが同じ病気にかかる確率(相関係数)を一卵性と二卵性とで比較すると、遺伝の影響がどれほどなのかが分かるという仕組みをもとに、一卵性か二卵性かでED発症率がどの程度変わるのかを調査しました。(対象となったのは40~60歳代の双子の男性約1500組)

その結果、一卵性双生児の方が二卵性双生児よりも、「二人ともED」あるいは「二人ともEDではない」割合が多いことが判明し、EDの発症要因のおよそ4割が、遺伝的なものとみなせることがわかったそうです。
EDに繋がる持病の有無や喫煙・飲酒量などを考慮して結果を補正して計算し直しても、そう大きく変わる結果にはならなかったようです。

今後に期待
研究グループは、「EDの発症には何かしらの遺伝的な要因が関係している」と結論。EDになりやすい遺伝子タイプについて、研究を進める価値があるとしており、完全な解明が望まれています。