今回は、私が協力した女性セブン保存版の企画、『隣の奥さん』のSEX調査の結果をもとに、40代50代の妻たちが何を悩んでいるかについて考えてみます。

セックス拒否派の妻たちが4割弱

アンケート調査のなかで「夫とのセックスにどんな気持ちを持っていますか」という設問がありました。「夫が求めてくれないと寂しく感じる」と答えた人が40代は24%。50代は22%。60代は6%という数値です。

女性の秘密

対して、「本当は拒否したい気持ち」の人は40代で38%。50代で32%。60代で36%ですから、拒否派が多いのは事実です。男性の方に伝えたいのは、ここで短絡的に「拒否されているのだからもうしなくていいのだろう」と考えてはいけないということです。

女性はやはり「オンナ」としてみられたい

まず、なぜ妻が夫とのセックスを拒否するようになったのか、真実を知らなければ一生”男と女の関係”はキープできません。異性としてではなく家族として寄り添うのはもちろん大切です。しかし、長年にわたって夫婦仲相談所を訪れる方々にお会いしていますと、男と女の雰囲気を醸し出せないご夫婦は、なぜか老けるのが早いという感触があるのです。

具体的に言葉にするのは難しいのですが、艶がないお二人になってしまいます。「とうさんはゴルフ三昧、かあさんはフラダンス三昧でいいじゃないか。元気なんだから」というご意見もあります。しかし、女性はやはり「オンナとして見られてなんぼ」と心の底では思っているのです。

「したくない」の裏側にあるもの

記念日に花をプレゼントする、重い荷物は持つ、道路では車道側は歩かせず、そっと腰に手を置く、声に出して笑顔を褒める。このような男性の基本行動の延長にセックスが位置していると意識してください。挿入を伴うセックスは身体が辛いので嫌なのかもしれません。自分勝手な俺様セックスで夫に嫌気がさしているかもしれません。

夫婦でスキンシップ

妻の拒否の裏側には何か”真実”がある。そこを深掘りしてみるべきです。

なぜなら、セックスレスが長期続き、もう卒業かなと思っていた50代の女性が弾みで外の男性と関係をもってしまい、”覚醒”してしまったという事例は本当に本当に多いのです。いかに夫が妻をおざなりにしていたか、妻はしたくないもんだと思い込んでいたか。拒否する理由の大半は夫に原因があると言っても過言ではありません。

妻たちの心の声に耳を傾けてお互いを見直すこと

セックスを拒否されたから、セクシャルな行為は二度としない。日常もお互いの世界で好きなことをする、家族としては大事だが異性としては扱わないなどもってのほか。3割の拒否する妻たちの心の声に耳をすませましょう。そして問題なのは2割以上の妻が「求められないと寂しい」と思っていることです。

落ち込む男性

「知らなかった・・・」ではすまされません。

夜の生活が遠のいているご夫婦は、まず日常、異性としてお互いを見ているかの基本から見直すことをお勧めします。