シリーズでお伝えしてきたセックスレスを生みやすい妻と夫の「性のズレ」。今回がシリーズ締めくくりとなる最後のエントリーです。

「性のズレ」シリーズ、過去の分をご覧になりたい方はこちらからどうぞ。
セックスレスを生みやすい夫婦が抱える「性のズレ」その2
セックスレスを生みやすい夫婦が抱える「性のズレ」
セックスレス夫婦の妻が抱える夫に気づいてほしい悩みとホンネ

日常のささいな「ズレ」がセックスレスに

さて、セックスレスを生みやすい夫婦間の性のズレですが、この「ズレ」は何もセックスするしないに限ったことではないのです。

すれ違うカップル

それは、日常の喧嘩のなかにも見受けられます。鶏が先か卵が先かの理論になりますが、私は結婚後の日常のズレ(相手の気に食わないところ)が募り募ってスキンシップレスになり、そしてセックスレスにつながっていくのだと感じています。

相手の気に入らない点、不満点を見逃すことができないなら、そこは「気に入らないリスト」にお互いが入れて知っておく必要があります。

ではここで、男性視点の「気に入らないリスト」で代表的なものを挙げてみましょう。

・小遣い制なのが嫌だ。たまには社食ではなく外でランチしたい。そのたびに嫌味を言われるのが腹が立つ

・帰宅するとまず風呂に入れと言われるのが嫌だ。「電車の中のばい菌を流してから食卓に座れ」と言う。腹が減ってるから先にメシを食いたい。

・休日に早く起こされるのが嫌だ。掃除が終わらないからとか布団干したいからとか言うが、たまには昼まで寝てみたい。

・妻がうちですっぴんでブサイクなのが嫌だ。この前、課長の家に行った時、奥さんが大塚寧々みたいにスマートできれいな服を着ていてびっくりした。同じ女性か?

まぁざっとこんな感じで、妻にとっては「はぁ?何それ?バカじゃないの、子供みたい」と思うようなことを、夫たちは不満に感じているのです。男性は長男だと思って接するほうが、ある意味では無難なのかもしれませんね。

そんな日常のささいな不満を言えずにいる、あるいは言ったとしても、妻からの「ダメ」で一蹴される場合、しつこく言ってこなくなります。ズレているわけですから、「言ってもしょうがないな」と腹におさめてしまうのです。これは一見、妻側が楽になるようにみえますが、同時にその分だけ妻への愛や想いは冷めていくと思ってください。

ズレている点のなかでも譲れるところは譲る

不満を放置し、向き合ってくれない妻にエロスを感じろと言っても難しいものです。ですから、いずれセックスレスへとつながっていきそうな「日々の不満&気持ちのズレ」は、気づいた時に改善するべきなのです。

チェックリスト

夫が不満に思っていることを聞き出してリストを作り、「許せる」「目をつぶれる」ところは譲っていきましょう。