女性の横顔前回お伝えした春枝さんご夫婦の15年間セックスレス問題、春枝さんの「結婚して子どももいるのにセカンド処女同然問題」のその後についてです。

セカンド処女同然の主婦を変えた「夫婦の会話」

まずは月2回、一緒にお風呂に入るところまで、夫婦の関係は進展はしました。とはいえ、強がってしまう春枝さんとまったくその気のない旦那さんで、お風呂はただ背中を流しながらたわいない会話を交わす場になっています。

春枝さんの場合はセックスレス改善の前に、中年になって崩れて来た体型を旦那さんに見られる事でダイエットする気分を盛り上げようという理由があるのですが、旦那さんは視線を春枝さんの身体に向けず、性的な話題は避けています。

同窓会で知った驚愕の事実。自分以外のお友達はセックスレスではなかったということがずっと気にかかっている春枝さん。
アマゾンで40代からの性生活なる検索をして、数冊の本を取り寄せても見ました。無理して性交渉を続ける必要はないが、あった方が人生が充実するという文面を読むとため息が出ました。

夕暮れ時の夫婦 ある休日の夕暮れ時、家の中は二人きり。旦那さんが熱心に男性週刊誌を読んでいます。読み終えた週刊誌をパラパラめくってみるとグラビアに妙齢の熟女のヘアヌード写真。記事もセックス特集が大胆に繰り広げられています。

「とうさん、こんなエッチな雑誌買ってきたの?ヌードとか見るとしたくなるの?」と尋ねてみました。

旦那さんは照れた様子で「そりゃあ男だから裸は見たいさあ。でも、この雑誌で読んだんだけど、EDってやつかもしんない。その気はあるけど、勃ちが弱い。だから春枝ともできないと思う」春枝さんは、夫のED宣言に哀しい気持ちを抱きました。

洗面台でも、二人の寝室問題を話すきっかけだと気付き、自分の思いを淡々と話しました。自分が中年太りの傾向があるので旦那さんにその気が失せたのだと思っていた事、一緒にお風呂に入れるようになってよかった事、そして同級生がどうやらまだ性生活があるらしいという事も伝えました。

「お前、セックスがあったほうがいいのか?」

ストレートに尋ねる旦那さんに、コクンと頷く春枝さん。旦那さんはスマホで滋養強壮サプリの通販の検索を始めました。

やっと、改善する気持ちになってくれたと春枝さんは一筋の光を見た気がしました。このあと復活したかどうかはまたご報告が届いたらお伝えします。

40代をすぎてからの性衝動にもっと目を向けましょう

 さて「お前、セックスが会った方がいいのか?」という男性側のこの質問。私はこのやりとりができる夫婦は改善の余地は多いにあると考えます。普通、お互いに何も言わないままセックスレスになってゆくのですから、途中でどちらかが気まずいと感じた時点で「意思を確認する」という事はキーポイントです。

春枝さん夫婦は妻側がセカンド処女同然のさびしい現実に気付き、自分に「生の欲求」が残っている事に気づき、それまでのセックスレスな日常が多少なりとも好転しました。では一般的にどうなのか?
40代以上の熟年になってからの性の衝動について次回に分析いたしましょう。