あまり知られていない男性更年期障害(LOH症候群)とは

さて、最近の私のコラム、年齢を重ねると「自分の性に自信がなくなる」というテーマで書いていますが、ちょっと立ち止まって考えてみましょう。

妻が毎年、年を取るということはパートナーである夫側も一緒に年をとっているということです。女性だけが悩んでいるのではありません。ただ男性に更年期障害があるということはあまり知られていません。それがセックスレスの要因になり得ることなど、なおさら知られていないでしょう。今でこそ、テレビやネットで特集されるようになりましたが、女性の更年期障害ほど浸透はしていないと思います。


頭を抱える男性の画像

50代以降のおじさんになってから自分が男性更年期障害を発症していることに気づくのでは遅すぎます。女性と一緒で元気がなくなる、疲れやすい、忘れっぽくなる、顔がほてる、肩こりがひどくなる、そして性欲減退がおこりセックスレスへ。若くしてこの症状が出る時は病院で男性ホルモン値を検査してください。『男性更年期障害』(LOH症候群)と名付けられている症状があります。このED治療ナビでも男性更年期障害が詳しく説明されていますので、症状や原因に理解を深めたい方は読まれることをおすすめします。
30代でも更年期?~若年性更年期障害

男性更年期障害が原因でセックスレスに陥ることも

40代以下の男性に更年期障害の症状が見られるようになったのはやはりストレス社会が原因でしょう。若年層のセックスレス原因とも深く関わっています。若い男性方が穏やかになった、やさしくなった、オラオラ系のサラリーマンが少なくなったという風潮がありますね。


上司からプレッシャーをかけられている画像

女子力男子とか、オベント男子とか。数年前、草食系という言葉も出てきました。人の気持ちを考えるやさしい男性、安定志向の男性は、外部からの圧力への耐性が弱いのではと思います。上司とうまくいかない、人と比べられる、足をひっぱられる、営業成績が一向に上がらない、ネットで批難されるなど、ストレスが溜まりたまって発散の仕方がわからなくなると、血中テストステロン、つまり男性ホルモンの濃度が薄くなります。

そして生活スタイルの乱れもストレスの原因です。たとえばIT関連、編集、マスコミ系の仕事に就いている男性は仕事時間も不規則で、食事が乱れがち。ほかにも睡眠不足、長時間通勤の疲労など目に見えにくいストレスが皮膜のように重なってゆくと、元気がなくなっていきます。

生活習慣病もはやいうちから兆候が見え始めます。運動がいいのはわかっていても休日はぐったりで運動する気にもならない。そしてもちろんセックスなど二の次、三の次。男性側が更年期障害になり、セックスレスでお悩みの夫婦が増えるのもおかしくない現代の事情です。


夫婦の団欒画像

EDセックスレスに悩める女性の皆さんは、パートナーが更年期障害の症状でセックスレスになってしまっている可能性もあるので、ご自身のことと平行してパートナーの様子も観察してあげてください。

【参考】人には聞けない「夫婦カンケイ夜のお悩み」Top5
http://allabout.co.jp/gm/gc/454340/