以前、とても参考になる本を見つけたので、女性の性の欲求について見解をお伝えしました。(女性の性的な欲求をパートナーは知っているのか、知らないのか)
今回はその続きについて、「性の悩み、ギモン100」(日経ヘルス)を元にふたたびセックスレスで悩む女性の思いを述べることに致します。


性の悩みギモン表紙イメージ

おばさん化による女性の不安がセックスレスを招く

結婚年数を重ね、40代前後になってくるといきなり女性は「もう若くない」「おばさんになっちゃった」という弱気発言を始めます。女性誌や美容系雑誌にはアンチエイジング、美魔女、いつまでも若々しくという言葉が飛び交い、「ほんとにこの人47歳?」と見つめてしまうほど若く見えるモデルさんがつるりとしたお肌でニッコリ微笑んでいます。鏡に向かうと、くすんだ肌、ポサっとした髪、よく見ればシミ予備軍が頬や顎にポツポツ。モデルさんのまねをして笑顔を作れば目尻の皺。


鏡を見る女性の画像

鏡に映る範囲で充分女性としての自信がコロコロと横揺れします。では鏡に映らない部分も若さを失って具合が悪くなっているのでは、という不安が頭をもたげるのは自然な事です。そもそも、セックスっていつまでできるの?夫が誘ってくれずセックスレスになったのは、性の器官が年齢とともに退化して気持ちよくないからじゃないの?

女性は年齢が高くなるほどオーガズムを感じられる

『いくつまでセックスできるの?』問題ですが、「性の悩み、ギモン100」では20〜40代までは年齢が高くなるほどオーガズムを感じる割合が増えています。これは私が以前行った1609人の主婦の性意識調査でも同じ結果になっています。つまり、女性は熟年になるほど感じるセックスができるということです。


カップルの画像

50代更年期時代に一度下がりますがまた復活し、60代でオーガズムを感じている女性はほぼ9割!!もちろん、継続してセックスをしていないと感じる身体もキープできないと思います。よって、外見が衰えてくるのを感じても、脳を含め性の器官は「まだ開花する」と自信を持っておいた方がよいのです。

冒頭に述べたように「もうおばさんだから女性として魅力がなくなった」だの「膣がゆるくなったから(夫が気持ちよくなれなくて)セックスレスになったんだわ」だのマイナスの感情を持つ事で、自分のセックスを封印していっていませんか?

妻のマイナスな感情が夫に伝わりセックスレスに

妻の感情は言葉に出さずともモヤっと相手に伝わります。妻側も夫が不機嫌なときや、はしゃいでいる時はわかりますよね。セックスレスで悩むたくさんの女性のお話をうかがっていると、女性側のコンプレックスが旦那さんの『その気』を減退させ、セックスレスに拍車をかけているのではないかと感じています。

「年はとったけど、そのぶん感じる身体になっている」という自信を持って過ごしてください。お肌は基礎化粧品やメイクで変わります。性の器官も自信と日々のメンテナンスで変わると信じましょう。メンテナンスについてはまたのちほどお伝えします。

【参考】
「女性の更年期について男性はどう思っているの」
「性の悩み、ギモン100」(日経ヘルス)