NHKの朝の人気番組「あさイチ」が、過去何度かにわたってセックスレス問題を特集しました。私は第一回目に専門家としてスタジオ出演させて頂き、その後はインタビューなどでご協力しました。


あさイチ_logo

オンエア当時は「朝からセックスレスの話題とは何事か」「子供がいる時間帯に流すな」などのお叱りも受けたそうですが、一方で「よくぞ取り上げてくれた!」という反響も大きく、NHKさんは幾度となく夫婦間の寝室問題について特集をしています。

司会の有働由美子さんの真摯な姿勢が、番組を上品にまとめてくださったのだと思います。実際、有働さんは事前に大変勉強してくださっていまして、私のサイト、著書などを長時間読んで頂いたそうで驚きました。

朝の情報番組のイメージを壊すためにセンセーショナルを巻き起こしたいなどという下品な狙いは微塵もなく、有働さんはじめ「あさイチ」のスタッフさん全員が本気でセックスレス問題を社会に投げかけたいと考えているのだなと実感しました。

40代に絞れば「セックスレス7割超え」の可能性も!

私が出演した時のあさイチ調査では「40代女性の6割がセックスレス」という結果を出していました。最新のセックスレス調査は日本家族計画協会調べ(2014年実施、16~49歳の男女614名対象)の『セックスレス夫婦は45%』です。


背中で寄り合う夫婦

その「広い年齢範囲」ですら45%もあるのですから、40代以上に絞って考えると、私の所感では7割以上がセックスレスではなかろうかと思います。

セックスレスになる理由は本当に様々です。ひとつに絞る事はできません。それについて「あさイチ」に視聴者から寄せられたコメントを挙げてみます。

・「セックスレスになって1年。子どもが大きくなって夜するチャンスがなくなった」

(41歳結婚17年目)

・「私に魅力がなくなっちゃったのかなって。女性として無理やり終わらされちゃった感じ。溢れんばかりの思いがあるのに。一言も言えず…」

(42歳女性)

・「12年していない。途中で主人ができなくなったのがきっかけ」

(40代女性結婚17年目)


結婚して数年経過し、なんとなくうやむやになっている場合、夫側が誘わなくなる場合、妻側が嫌になる場合などなど、それぞれのシーンを教えてくれています。

お互いに相手を異性として意識し、敬意を忘れないこと

私の運営する恋人・夫婦仲相談所には「夫が抱いてくれません」という、夫側の拒否によるセックスレスの相談が圧倒的多数を占めています。それに対する対策法を妻の視点でアドバイスしました。

私が「あさイチ」でフリップにしてもらったセックスレスになる理由3か条はこちらです。

【1】 奥さんが外見に構わない
    ⇒アナタを異性(男)としてみていませんよ

【2】 小言を言う
    ⇒「妻」というより「母」として夫に接している

【3】 お金のことでイヤミを言う
    ⇒男性のプライドを傷つける

外見がずぼらになったり、夫にブツブツ嫌みを言うなど、どこの家庭でもある現象です。日常、無意識でしている事の積み重ねが夫婦間の「性のジャンル」にカーテンを閉めてしまい、セクシャルな事を考える脳の動きを止めてしまいます。

つまり、日頃から敬意を持ってお互い異性として接しているかどうかが、重要な鍵なのです。

実際は3つだけでなく、夫、妻それぞれ10か条は作らなければセックスレス回避はできないかもしれません。次回、続きをお話しします。

【参考】
あさイチ 有働由美子さんのブログ
http://www1.nhk.or.jp/asaichi-blog/2010/06/25/

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