厚生労働省をはじめ、健康雑誌、女性誌などでセックスレスの調査結果を発表しています。子供が欲しいのにセックスレスということで悩むカップルは20代後半から30代が多数です。しかしSEXの意義は子づくりだけではありません。「楽しむためのSEX」「二人の絆を深めるためのSEX」「性欲を満たすためのSEX」という観点でとらえると、40代のセックスレス問題は、かなり奥が深いと思います。


手をつなぐ男女

40代はマンネリ倦怠感マックス!セックスレスの引き金に

子育てが一段落し、夫婦二人きりの時間が増える。体力も若い頃より落ちたと感じる事が多い。そして老後を意識し始める人生折り返し地点。ふと、リビングで夫と(妻と)顔を付き合わせた時「この人と残りの人生をどう意義あるものにしてゆくか」とまじめ顔で考える日が40代にやってきます。できるだけ平穏無事に過ごせればよい、今のまま父さん母さんとして助け合ってゆけばよい、どちらかが病気になったら看病すればよいなど『安泰』を前提に考えるかたが多数派かと思います。


ベッドの中の男女

とは言え、現代は昔と違い40代はまだまだ若くて健康です。性欲がいまだ衰えないワイルドな旦那さんor奥さんの場合、心の底では「いつまでも夜は現役でいたい」という気持ちもあるはずです。お互いワイルド感が一致すれば40代ならではの大人のSEXが楽しめます。しかし残念なことに40代は夫婦仲マンネリの倦怠感マックスの時期でもあるので性欲はあれど、目の前のパートナーといたせるかと言うと「その気にならないかた」が多いのは事実です。

セックスレスに関する調査でも40代が最多

セックスレスに関する調査の中でも調査母数が多い相模ゴムさんの調査結果に注目してみました。14100名という大規模調査です。「セックスレスだと思う」人は40代が一番多く男性約63%、女性56%。「もっとSEXがしたいか」という問いには40代男性の83%がイエス。女性は38%がイエスです。そして「なぜSEXが少ないと思うか」の問いには「相手がその気になってくれない」の回答が多い。その背景に面倒くさい、時間がないというマイナス要因が挙げられています。


円グラフ

このような調査データがニュースで流れると「ほら、セックスレスはうちだけじゃないよ」と横並び状況に安心するのが日本人気質です。私は声を大にして唱えているのは「おとなりのご夫婦じゃなく、おたくの奥さん(旦那さん)の心境を察して」です。

他所もしていないからうちもしないなど、自分なりの納得&思い込みです。セックスレスで悩み相談に来られる方々は「パートナーが私の気持ちを微塵もわかってくれない」とうったえておられます。「40代でしてる夫婦なんていないよ」と言って妻の誘いを笑い飛ばしたり、旦那さんに「そんなにしたいなら他所でして」など暴言を吐いた事があるとしたら?

危機感を感じてください。
ニュースでセックスレス調査を見て、40代の危機的な状況に気付きながらも自分だけ安心するのはやめましょう。

40代セックスレス 今回のポイント

☆セックスレス問題は自分が気にせずともパートナーは深刻に悩んでいるケースがほとんどです。

☆40代、人生折り返し地点こそ夫婦間で寝室事情の過不足の案件を摺り合わせておきましょう。まだ間に合う。