ダンサーバイアグラの製造元であるアメリカの大手製薬会社ファイザーが、ヨーロッパ各国の男性について、「どのくらい性的自信があるか」ということを2009年に調査を実施していました。その調査によって、欧州各国の男性女性の性に対する意識が浮き彫りになり、いろいろと興味深いことがわかりました。

欧州12ヶ国にまたがる性意識調査
ファイザー社によるセックス・サーベイ(性意識調査)は、欧州12ヶ国の合計8,576人の成人男女を対象に、2009年の4月から5月にかけて実施されたそうです。それによると、成人男女の95%は男性の性的自信は良い性生活のためには不可欠な要素であると考えていることがわかりました。また、男性の84%が、男性の性的自信は女性を性的に満足させる能力にかかっていると考え、75%の女性がその考えに同意する結果を示したのだそうです。さらにこの調査では、女性のうち3人に1人は、パートナーである男性が性生活をより良くするために、勃起力の強化、特にペニスの硬度を高めることを欲しているように思う、と回答していることも判明したようです。

硬さの自信度ワーストはスペイン
興味深いことに、男性の勃起力(硬さ)についての自信は、国によってかなりの違いがあることが判明しました。最も勃起力を気にしているのはスペイン人男性で、彼らのうち83%は、性生活を向上させるために、ペニスをもっと硬くしたいと回答したといいます。続く2番手がトルコ人男性で80%、3番手はイタリア人男性76%だったとのこと。逆に、自分の勃起力に最も満足しているのはドイツ人男性で、勃起時の硬さをもっと高めたいと回答したのは40%程度で、スペイン人男性と比較すると約半分に留まったのだそうです。また、成人男女の90%は性的自信のなさが男性の自尊心に悪影響を及ぼすと考えていることも、この調査で分かったとのことです。

EDに関する様々なリスクも判明
さらに、25歳から64歳のヨーロッパ人男性の70%が、勃起不全(ED)の問題がないのに対し、年齢の範囲を55歳から64歳に絞ると一気に50%にまで数値が落ちるなど、EDは年齢とともに増加することもこの調査で判明したのだそうです。調査のまとめとして、EDがあらゆる年齢層の男性に起こりうることや、EDが性的自信や女性を喜ばせる能力の喪失だけではなく、自尊心の低下、鬱や神経症等の精神疾患につながるリスクも含んでいる点などが指摘されたとのことです。

一般的にはラテン系の国として情熱的なイメージの強いスペインであるだけに、この調査結果に驚く人も多いのではないかと思います。もし日本人に対してこの調査を行ったとしたら、一体どんな結果が出てくるのでしょうか?非常に気になるところです。